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オヤジの幸福論

年金と幸福とオヤジ

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第3回】 2012年3月23日
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第2回では、長寿化の影響でますます増大する「長生きリスク」を、個人が自身のライフプランでどのように管理していくべきなのか、その基本となる考え方をお話ししました。今回は、長寿化が社会全体、とりわけ公的年金制度に与える影響について考えてみることにします。

年金は100年安心?

 日本の公的年金は、基本的には現役世代からその年に集めた保険料を受給者にその年の年金として給付する賦課方式、つまり「社会的仕送り」の仕組みです。しかし、老年人口(65歳以上)が増える半面、生産年齢人口(15~64歳)が減り、年金制度の根幹をなす人口動態のバランスが年々悪化しています。2012年1月に発表された最新の人口推計によると、2011年時点では年金受給者1人を約2.5人の現役世代で支えていますが、バランスの悪化が今後さらに加速し、50歳前後のオヤジ世代が65歳になる2020-2030年頃には受給者1人を約1.7~1.8人で支える厳しい状態が予想されます。しかも、オヤジ世代が受給者になった後も、このバランス悪化は進み、2060年には受給者1人を約1.2人で支えるといった、いわば「肩車時代」に突入する見通しで、このままでは現役世代がいずれ支え切れなくなると思われます。

 2004年の年金改革において、当時の自公政権は「100年安心」な制度をつくったと胸を張りましたが、それから100年どころか10年も経たないうちに、年金制度は再び抜本的な改革を迫られています。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


オヤジの幸福論

年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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