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三谷流構造的やわらか発想法

非日常からの発想
~自宅新築で鍛える「創造性」と「想像力」

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第31講】 2012年4月3日
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それは母の一言から始まった

 2002年のお正月、私はいつも通り郷里福井に帰省し、のんびりとおせちをつついていました。夕方の食事を終えた頃、母が私に手招き。正座し、ちょっと改まって曰く、「家を建てたいのだけれど…」

 私の『Project福井の家』、スタートの瞬間でした。

 当時、実家は八百屋を中心とした店舗兼住宅。1階店舗の改装・拡大と子どもたちの成長に合わせて、住居部分はいびつになり、2階へと拡大していました。高齢の祖母が急な階段の先の2階で寝起きし、1階玄関を開けるとキッチンと食堂が丸見え、両親の寝室は一家団欒の居間でもありトイレへの通路でもある、という状態が二十数年続いていたのです。

 それにしても、母さん、なんで60才を過ぎた今頃になって?

 聞いてみれば、理由はとても単純。「今までずっと我慢してきた」「残りの人生・生活を『店舗兼住宅』じゃなくて『ふつうの家』で過ごしたい」「家自体に特に細かい要望はない。任せる」などなど。

 わかりました、あなたのその積年の恨みを晴らすために、私が何とかいたしましょう。

祖母、両親が住み、私たち子ども(3人+配偶者3人)や孫(8人)が帰省し、親類縁者(30人くらい…)が集うための家造りがこうして始まったのです。完成までの15ヵ月間、個人として膨大な時間(とお金)を投じて、学んだことは限りありません。さすが、人生最大のお買い物だけのことはあります。

 その学びの内、一部をここでご紹介しましょう。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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