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出口治明の提言:日本の優先順位

世界第6位だが、アジアでは3番手
都市競争力ランキングから浮かび上がる東京の課題

出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]
【第45回】 2012年4月17日
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 歴史を学ぶ時、最も役に立つデータはその時代のGDP世界シェアであると信じているが、より簡便な方法は、都市の世界ランキングを見ることだ。例えば、紀元1000年の世界の3大都市は、コルドバ、開封、コンスタンチノープルだったが、当時のコルドバは極盛期ウマイヤ朝(スペイン)の首都、開封は北宋の最盛期の首都、コンスタンチノープルはマケドニア朝東ローマ帝国の最盛期の首都であった。

 要するに、国を代表する都市の盛衰は、その国の盛衰を正確に映す鏡のようなものなのだ。いかなる国であれ、長期に栄えていくためには、まずもってその国の個人や企業が、グローバルな競争に打ち克つ力を持っていることが必要だが、都市の競争力も劣らず重要である。今年の3月12日、英誌エコノミストの調査部門とアメリカのシティグループが世界120都市の競争力レポートを発表したので、それを1つのたたき台としてわが国の抱える課題を考えてみたい。

東京はシンガポール、香港に劣後して世界6位

 まずエコノミスト誌のランキングを眺めてみよう。

 東京は、総合ランキングで6位に入った。他の日本の都市では、大阪がミラノ、ドーハと並んで47位、名古屋がローマと並ぶ50位につけている。東京の6位というポジションは、一見するとそう悪くはないようにも見えるが、問題は同じ東アジア経済圏に属するシンガポールや香港が東京より上位にランクされていることだ。

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出口治明 [ライフネット生命保険(株)代表取締役会長]

1948年、三重県美杉村生まれ。上野高校、京都大学法学部を卒業。1972年、日本生命保険相互会社入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員会委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て同社を退職。その後、東京大学総長室アドバイザー、早稲田大学大学院講師などを務める。2006年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。2008年に生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。2013年6月24日より現職。主な著書に『百年たっても後悔しない仕事のやり方』『生命保険はだれのものか』『直球勝負の会社』(以上、ダイヤモンド社)、『生命保険入門 新版』(岩波書店)、『「思考軸」をつくれ』(英治出版)、『ライフネット生命社長の常識破りの思考法』(日本能率協会マネジメントセンター)がある。

ライフネット生命HP

 


出口治明の提言:日本の優先順位

東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、卓越した国際的視野と歴史観をもつ出口治明氏が、いま日本が抱える問題の本質とその解決策を語る。

「出口治明の提言:日本の優先順位」

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