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野口悠紀雄が探る デジタル「超」けもの道

農水省サイトの詳しすぎてちょっとおかしな統計データ

野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]
【第6回】 2007年12月10日
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 経済データでは、日本銀行のサイトが便利だ。トップページにある「統計データを活用したい」のボタンを押すと、統計の一覧が現れる。私がよく使っているのは、「金融経済統計月報」だ。40年近く前からずっと見ていて慣れているため、使いやすいというのが最大の理由である。

 ここには、日銀が作成している統計の抜粋のほか、日銀以外の機関が作成・公表した統計も転載されている。金融のデータが中心だが、経済一般に関するデータもある。総務省統計局のホームページで得られる統計は一般向けのものなので、経済問題には物足りないことがある。日銀のデータは、その点を補ってくれる。

 財務省「財政金融統計月報」は、各号がテーマ別になっている。このため、最新のデータが必ずしも得られないことがある。これに対して「金融経済統計月報」は毎月同じ項目のデータを掲載しているので、最新のデータが見られる。

 唯一不便なのは、データがPDFで提供されているため、エクセルでの処理ができないことだ。PDFデータからエクセルへの変換はできるはずなのだが、日銀のデータは鍵がかかっていて、この変換ができない。何とかできないものかと悪戦苦闘したのだが、成功していない。もしかすると、私が適切な方法を見出していないだけなのかもしれないが、せっかくの便利なデータをPCで使えないのは、大変残念なことだ。

 金融関連のもっと詳しいデータは、「日本銀行に関する統計」の中にある。ここの時系列データはCSV形式なので、エクセルに読み込んで利用することができる。

 ただし、ここのデータは詳しすぎる。多くのデータが月次データになっているのだが、長期間の推移を見たいときには、年次データのほうが見やすい。エクセルで扱えるから必要なデータだけを取り出せばよいのだが、かなりの手間になる。簡単化したデータは「金融経済統計月報」にあるのだが、すでに述べたようにエクセルで扱えない。私はいつもこうしたジレンマに悩んでいる。

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野口悠紀雄 [早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問]

1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業、64年大蔵省入省、72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、2011年4月より早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問、一橋大学名誉教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主な著書に『情報の経済理論』『財政危機の構造』『バブルの経済学』『「超」整理法』『金融緩和で日本は破綻する』『虚構のアベノミクス』『期待バブル崩壊』等、最新刊に『仮想通貨革命』がある。野口悠紀雄ホームページ

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