6月6日に結果が発表される、「第4回AKB選抜総選挙」。5月23日に発売した投票シリアルナンバーカード付きのニューシングル「真夏のSounds good!」が、初日売り上げ117.1万枚を記録し、早くも盛り上がりを見せている。
“投票権”を得るために、1人で数百枚購入するファンもいると言われる特典付きCDだが、複数枚購入されたCDはその後、どこへ行くのか。ゲーム・CD・書籍などのリサイクルショップ「エンターキング」を運営する「サンセットコーポレイション」(千葉県市川市)では、「特典付きCD大量購入の行方」を調査した。
調査期間は2012年5月8日~14日。同社のモバイル会員を対象に実施したもの。有効回答数は1610人(男性1414人/女性196人、10代524人/20代639人/30代329人/40代以上118人)。
※「真夏のSounds good!」はType-A、Type-B、劇場版の3形態を発売。投票シリアルナンバーカード付きはType-A、Type-Bのみ。
購入後に「売る」人は57.3%
複数枚の買い取りNGがネック?
調査で、同じCDを複数枚購入することがあると答えたのは1610人中792人。この792人に、複数枚購入したCDを、その後どうするかを聞いた。
「すべて保存する」と答えたのは23.5%、「知人に配る」人は16.5%。「売る」と答えた人が最も多く57.3%と半数以上だったが、「捨てる」と答えた人も2.7%いた。同社の広報担当者は、「リユース業界にいると買い取りを多く目にするため、個人的には『売る』という人がもっと多いかと思った」と話す。
一部では知られていることだが、リサイクルショップでは同一商品の2枚以上の買い取りを行っていない店も多い。これは、同社や「BOOKOFF」を運営する「ブックオフコーポレーション」などが加盟する「リサイクルブックストア協議会」の規定のため。盗品が売られることを防ぐなど防犯上の理由から、未開封商品や、同一商品の2枚以上の買い取り不可などを徹底してきた。これまでであれば同じCDを複数枚購入するのは考えづらい行為であったためだが、調査でも半数に近い792人が「ある」と答えているとおり、現在では複数枚購入するファンも少なくない。