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河尻亨一のデジタル・クリエイティブReview
【第2回】 2012年5月31日
著者・コラム紹介
河尻亨一 [元「広告批評」編集長/銀河ライター主宰/東北芸工大客員教授]

“きゃりーぱみゅぱみゅ”は
どんな才能から生まれたのか?

次世代のデジタル・クリエイターが誕生するプロセスを読む

今回のテーマは「人」です。今のデジタル・クリエイティブはどんな人が担っているのか? 今後のクリエイター育成に大切なことは? といったアングルから見ていきましょう。

そもそも、きゃりーぱみゅぱみゅは
ご存じですか?

今度のきゃりーぱみゅぱみゅは80年代アイドル! 田向潤監督による「ザ・ベストテン」風のMV「CANDY CANDY」 (white-screen.jp)

 目下ブレイク中のアイコンといえば、なんといっても“きゃりーぱみゅぱみゅ”です。モデルや歌手として大活躍。5月23日にリリースされた1stアルバム「ぱみゅぱみゅレボリューション」は、オリコンや国内iTunes Storeで首位となるだけでなく、海外でも好評の模様です。

 一風変わったその名を私がよく耳にするようになったのは去年の夏頃。最初は独特のセンスやキャラクターが、ハイセンスな若者層にウケている原宿系モデルという印象でした。しかし、年末あたりからCM起用など企業やブランドとのコラボも目立ち始め、瞬く間に全国区でポピュラーになった感があります。

 いつの時代もそうですが、魅力的な“タレント(才能)”の周りには、そのポテンシャルを最大限に引き出す力のある旬のクリエイターたちが集結します。才能と才能がスパークすることで新しい遊び場がクリエイトされ、マーケットも拡大していきます。

 このアーティストの楽曲には、Pufume(パフューム)人気の立役者となった音楽プロデューサーの中田ヤスタカ氏が関わっていることがよく知られていますが、映像・ビジュアル面でも実力派のクリエイターが多数参加。先進的な試みで楽しませてくれています。

 上記はそんな“今アツい!”シーンの一端がうかがいしれるインタビュー記事。田向潤氏は、「PON PON PON」「つけまつける」といった“きゃりーぱみゅぱみゅPV”を手がける演出家。YouTubeでの公式動画の再生回数がそれぞれ2700万回、1800万回といいます(5月末現在)。

 今回の「CANDY CANDY」は往年の人気番組「ザ・ベストテン」のパロディ風とか。一瞬しか映らないランキングパネルをCGで作るといった凝りようです。最新の技術を用いて“懐かし体験”をさせてくれます。

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河尻亨一 [元「広告批評」編集長/銀河ライター主宰/東北芸工大客員教授]

1974年、大阪市生まれ。99年、早稲田大学政治経済学部卒業。お茶の水美術学院講師を経て、2000年より雑誌「広告批評」(マドラ出版)に在籍。08年、編集長就任。10年、同社退職後、雑誌・書籍・ウェブサイトの編集、企業の戦略立案およびPRコンテンツやイベントの企画・制作を手掛けるほか、講演活動なども行っている。


河尻亨一のデジタル・クリエイティブReview

ITツールの進化によって、デジタル・クリエイティブはより精緻に、よりリアルにとその表現力を上げています。これまで体験したことのない感動をデジタルで実感できる時代には、どんなコミュニケーションが可能になるのでしょうか。元「広告時評」編集長の河尻亨一氏がナビゲートします。

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