異動や転職にともない、見知らぬ土地で暮らし始める人もいるだろう。長年の友人・知人から離れて、ゼロからネットワークを築くことには苦労を伴う。だが、みずから積極的に動き出さなければ何も変わらない。筆者は、短期間で新たな人脈を築くうえで有効な5つの方法を提案する。


 昇進や、新しい職務への就任、あるいは単に変化が必要だったなど、理由は何であれ、見知らぬ土地への転居は苦労を伴うことがある。これまでの社交圏や同僚たちから引き離され、自分を助けてくれる人、仕事での成長を後押ししてくれる人とのネットワークを再構築しなければならない。

 働く社会人にとって、新しい友人をつくることは、そう簡単にはいかないものだ。多くの人は、時間をかけて自然に人脈をつくり上げていく。これまでは学校や職場、共通の活動、友人の紹介などを通して他者と出会ってきた。人脈を増やす努力は、さほど必要ではなかったのだ。しかし転居先では、それを意識的に行わなければならない。

 それには労力を要するとはいえ、長い時間をかけるべき理由はない。ネットワークがどのように機能するのかがわかれば、ほとんどの人は、少なくともベースとなる人間関係を、既存の人脈よりもはるかに短時間で構築することができるのだ。

 ネットワークつくりに取り掛かる方法をいくつか挙げてみよう。