ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
ワークス研究所の労働市場最前線

社外勉強会は企業の人材育成基盤を補完する
一時のブームで終わらせるのはもったいない!

豊田義博 [リクルート ワークス研究所 主幹研究員]
【第35回】 2012年6月7日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

意外に多い勉強会参加者
セミナーを上回り2割強に達する

 あなたは、「勉強会」に参加したことがあるだろうか。業界の専門知識やキャリア、ライフスタイル、読書会や日々のニュースなどさまざまな題材をもとに、異業種の人と交流する「社外での勉強会・交流会」に、だ。

 調べてみると、2割強の人が、参加したことがあると回答している(図表1)。セミナーへの参加などに比べれば低いが、大学院やビジネススクールに比べればはるかに多く、スクールや講座をも上回っている。

 さて、参加された方は、有効な学びはあっただろうか。効力感や気づきがあり、継続的に参加されただろうか。それとも、しっくりこなくて、すぐに行くのをやめてしまっただろうか。

 一方で、参加したことがない方は、勉強会をどのようなまなざしで捉えているだろうか。
 
「有意義な場に思えるけど時間がなくて参加できない」
「人と会うのが好きな人たちが集まっているのだろう」
「初対面の人ばかりの場に行くのは、おっくうだ」
「仕事で充実した時間が持てない人たちが集まって、傷のなめ合いをしているのではないか」

 こうした捉え方だろうか? 勉強会の捉え方は、人によってさまざまだ。そして、参加経験のない人は、概して否定的に捉えているという傾向がある。かくいう筆者もその一人だ。実は、最後の一文は、筆者が以前に抱いていた“勉強会像”である。しかし、その見立ては、間違っていた。

70年代から90年代と違う
現代の勉強会ブーム

 平日の朝や夜、あるいは休日空いている時間を勉強会に参加し学ぼう、という勉強会ブームは、2008年頃に立ち上がり始めた。「日経新聞を読む朝食会」「リーディングラボ」など、数々のコミュニティがmixiに出現した。若手ビジネスパーソンが主たる読者であるビジネス誌には、幾度となく特集が組まれた。

 こうした学習形態は決して新しいものではない。勉強会、異業種交流会は、古くから存在していた。ブームもあった。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

豊田義博 [リクルート ワークス研究所 主幹研究員]

(とよだ よしひろ)1983年東京大学卒業後、リクルート入社。新卒採用広報の制作ディレクター、就職ジャーナル・リクルートブックなどの編集長を経て現職。主な著書に『就活エリートの迷走』(ちくま新書)、『新卒無業。』(共著/東洋経済新報社)、『「上司」不要論』(東洋経済新報社)などがある。
リクルート ワークス研究所ホームページ


ワークス研究所の労働市場最前線

超就職氷河期、非正規社員の比率の高まり、社内教育制度の限界など日本の労働市場は、大きな転換期にある。労働市場の研究所として名高いリクルート社のワークス研究所の研究員が、就職、転職、キャリアパス、制度問題など、労働市場を360度の視点から縦横に分析する。

「ワークス研究所の労働市場最前線」

⇒バックナンバー一覧