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部下の能力を120%引き出す「質問」の技術
【第11回】 2008年4月14日
著者・コラム紹介バックナンバー
齋藤淳子 [(株)コーチ・エィ シニア・エグゼクティブコーチ]

「部下の本音」をさりげなく聞き出すテクニック

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 本音と建て前は違うとよく言いますが、私の知り合いに、「ぼくはいつも本音だよ、わからないなあ、本音と建て前のある人の気持ちなんて」と明るく言う人がいます。これが本当なら、うらやましい限りです。でも、私は心のなかで「本当かな」とまじまじとその人の顔を見てしまいます(あなたのそういう感じが本音を言いにくくしているのよ、とは言いませんが……)。

 本音を聞くためには、多少の勇気がいります。誰でも「本当は私のことどう思っているのかな?」と気になることがあるはずです。

 例えば、「となりの部署の部長によく相談しているけれど、ぼくじゃ頼りないってことなの?」「この前、無視されたように思うんだけど、私のこと軽く扱っていない?」といった苦い思いは、少なからず誰しも持っているのではないでしょうか。

 もちろん、本音を聞いてショックを受けたり、気分を害する人がいます(多くの人がそうなのですが……)。「部長、本当はあなたのことを信じていないんです」などと言われてしまったら、普通の人はショックです。

 言われて面白くなかったり、ショックを受けたりするくらいなら、初めから聞かないほうがいいのですが、「それでも、本音を聞きたい」と思うのが人情です。それは、相手の本音を聞きだしたほうが、余計な気をまわさなくてよかったり、無用なトラブルを避けられたりと、コミュニケーションがうまくいくことが多いからです。

 職場のなかで相手を傷つけることなく、本音を言い合えたらいいと思いませんか。

部下の本音を
聞きだすには?

 そのためには、どうすればいいのでしょうか。実は、リクエストを聞くことで、さりげなく相手の本音を聞きだすことができます。

 例えば、本音をストレートに聞きだそうとすると、「私に何か不満でもあるのか?」という聞き方になりますが、これをリクエストにかえて聞くと、「私にしてほしいことはあるかな?」という聞き方になります。もう少し具体的に見てみましょう。

◎本音をストレートに聞きだしてしまう会話例

上司「例のレポート、どうしてできないんだ」

部下「すみません。明日中には(急に頼まれてもできるわけないじゃないか)」

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齋藤淳子 [(株)コーチ・エィ シニア・エグゼクティブコーチ]

立教大学法学部卒。神戸製鋼を経て、1990年MSC(マネジメントサービスセンター)入社。数多くのリーダーシップ研修やコンサルティングを行う。1999年、(株)コーチ・トウェンティワン入社。2001年、(株)コーチ・エィへ。現在は、シニア・エグゼクティブコーチとして、上場企業を中心に経営者・管理職層へのトレーニング、および1対1のコーチングを実施。
コーチ・エィのホームページはこちら


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