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不機嫌な職場の治療法

気づけば自分が不機嫌職場の原因に?
“タダ乗り社員”にならないための処方箋

高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表],河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]
【第10回】 2009年5月27日
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 「仕事が正しくできない者は、仕事を正しくする者を非難する」

 これは、13世紀頃のチベットの学者であり、政治家でもあるサキャ・パンディタの言葉です。サキャは、真理をストレートかつ辛辣な言葉で表現するのが、特徴です。

 この言葉は相当辛口ですが、「確かに」と感じる読者は多いのではないでしょうか?

 ただし、気をつけなくてはいけないのは、「気づかないうちに自分が“非難する側”に回っていることもある」ということです。

 つまり、最近問題視されている“不機嫌な職場”を嘆いている自分こそが、「実は職場の不機嫌の原因になっているかもしれない」という、笑えないリスクを誰もが抱えているのです。

 今回は、いつもと視点を変えて、そうならないための「自分啓発の重要性」について、お話ししたいと思います。

あなたは成長努力を忘れた
ベテランになっていないか?

 これは、私が過去に行なったある企業研修の時のエピソードです。ここで私は、受講生に「皆さんの職場を不機嫌にしてしまう人にはどんな人がいますか?」と問いかけてみました。

 様々な回答が返って来ましたが、その中の1つに「人の意見を非難ばかりする人」というのがありました。

 まさに、サキャの言葉にでてくるタイプの人です。

 このタイプの人は、自説を延々と語り、人の意見を論破することで悦に入るらしいです。このような人が出席する会議は、「1人だけ気分がよく、周囲はうんざり」という状況になるでしょう。

 話を聞くと、このようなタイプはベテラン社員に多いようです。実は、ベテランには2種類あります。

 1つは、「経験に裏打ちされた洞察が物事の本質を突いていて鋭い。さすがはベテラン」と周囲に思わせる人です。その人に意見をされても、非難されたというよりも「ためになった」という気分になるベテランです。

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高橋克徳 [(株)ジェイフィール代表]

野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、ジェイフィールの設立に参加。組織における感情問題の解決や組織活力向上のコンサルティングに全力を注ぐ。多摩大学講師など、多方面で活躍。共著の『不機嫌な職場』(講談社)はベストセラーとなる。
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河合太介 [(株)道(タオ)代表取締役社長]

ワトソンワイアットを経て、「人と組織のマネジメント研究所」(株)道(タオ)を設立。ベストセラーとなった『ニワトリを殺すな』をはじめ、『デビルパワー エンジェルパワー』『育ちのヒント』(共に幻冬舎)など著書多数。慶応丸の内シティーキャンパス客員ファカルティー。


不機嫌な職場の治療法

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