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美人のもと

美人は「ら」を抜かない

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第12回】 2008年8月27日
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*ら抜き

 言葉は生き物だから時代によって変わる。それはいいだろう。たしかに変わる。その変化に対し、「最近は日本語が乱れておる」と怒ってばかりいる人もいる。変化はしていくべきである。しかし、乱れた日本語はよくない。会話していて、「きれいな日本語」を話す人はやはり美人である。美人は言葉に気を配る。

 わかりやすいのが「ら抜き」。「ら抜き」は若者だけではなく、老若男女に広がっている。これが間違った日本語かどうかの議論はあちこちでされているが市民権を得ているのは事実である。

 正しいかどうかの問題ではなく、「美人のもと」に作用するかどうかを考えたい。

 やはり「ら抜き」は「美人のもと」を奪っていくように思える。きれいな日本語は「美人のもと」をつくっていく。

 「見れる」「食べれる」「出れる」「寝れる」…。あちこちで聞く。

 「私、これ食べれない」「ここから見れない」とレストランなどでそんな声を聞いたら、その声を見てみよう。たぶん「ああなりたくない」と思うような人であることが多い。

 テレビを見ていても頻繁に出てくる。「美人のもと」のことを考えるとヒヤヒヤする。「見られる」などと聞くだけで、ホッとするほど蔓延している。

 染みついてしまった「ら抜き」から逃れるのは結構難しい。しかし、「ら抜き」は確実に「美人のもと」に悪影響を与え、増殖していく。だからこそ、今日から自分の言葉をチェックしてみよう。チェックしていると、きれいな言葉を話す人がどういう人か見えてくるのだ。

 もちろん「ら抜き」だけではない。語尾上げもかなり「美人のもと」には悪い。なんでいちいち語尾を上げ質問するように話すのだ。あなたの周辺にもたくさんいるはずだ。それには注意しよう。伝染する。

 「美人のもと」がほとんどなくなってしまった人の集団を見かけたら、その人たちの会話を聞いてみよう。ほとんど語尾上げの質問大会だ。いつまでも結論なき討論。

 間違った日本語も飛び交う。漢字の読み方、敬語の使い方…。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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