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岸博幸のクリエイティブ国富論

経産省内部メールが指し示す
大臣・事務方の国会軽視と組織の弛み

岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]
【第193回】 2012年7月13日
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 私は秘密文書の暴露とかはあまり好きではないのですが、今週月曜に経産省内で出回ったメールの内容があまりにひどいので、そのほぼ全文を掲載し、何が問題かを考えたいと思います。まずはそのメールをお読みください。


件名:【お願い】大臣の読み物について

お疲れさまです。いつも大変お世話になっております。
さて、国会中における大臣の読み物のお願いです。

大臣は、本日の予算委員会や参本会議等、全大臣出席であまり大臣への質問がない場合、各局等からいただいた読み物をご覧になっております。
これまでいただいた読み物については、図やカラーのものを除き、ほとんど大臣はお読みになり、現在は電力システム改革専門委員会の議事録をお読みになっています。

つきましては、以下のスペックの読み物を当方までご送付頂きたいというものです。

・原則文章のみの資料(審議会、研究会の報告書、論文、何かのレポート、書籍のコピーが典型例)をお願いします。
・カラフルなものではなく、白黒のものをお願いします。
・パワーポイントで作成した資料、図や写真が多いもの、英語はNGです。

具体的には、以下のようなイメージです。

1.大臣が冒頭や最後に挨拶を行っている審議会等(総合エネ調基本問題委員会、電力システム改革専門委員会、クールジャパン官民有識者会議等)の議事録に加え、同審議会等でご発言されている主立った委員が書いた各種レポートや論文

2.大臣が出席はしていないものの、面白い議論を行っている審議会、研究会の議事録、主立った委員のレポート、論文

ご多忙中恐縮ですが、11日(水)中までに当方まで送付いただけると幸いです。


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岸 博幸 [慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授]

1986年通商産業省(現経済産業省)入省。1992年コロンビア大学ビジネススクールでMBAを取得後、通産省に復職。内閣官房IT担当室などを経て竹中平蔵大臣の秘書官に就任。不良債権処理、郵政民営化、通信・放送改革など構造改革の立案・実行に関わる。2004年から慶応大学助教授を兼任。2006年、経産省退職。2007年から現職。現在はエイベックス・マーケティング株式会社取締役、エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社顧問も務める。

 


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メディアや文化などソフトパワーを総称する「クリエイティブ産業」なる新概念が注目を集めている。その正しい捉え方と実践法を経済政策の論客が説く。

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