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ぼくは日本を辞めてシンガポールで働くことにした
【第5回】 2012年7月19日
著者・コラム紹介バックナンバー
杉山嘉信

グローバル時代を生き抜く5つのヒント

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前回までは、迫り来るグローバルコンペティションの状況、そして私たちに及びうる影響について考えてきた。今回は、来るべき本格的なグローバル時代に備えて、私たちがとりうる選択肢にはどのようなものがあるのかを考えていこう。
世界中の有力企業がひしめくシンガポールの社会で日々働く筆者の目から見ると、私たちがキャリアパスとして考えられる方向性は大きく分けて5つあるという。「グローバル度」を縦軸に、「スキル」を横軸にとったマトリックスで整理してみると……。

 グローバル時代にとりうるキャリアパスの選択肢は5つ

 「しあわせはいつもじぶんのこころがきめる」

 これは相田みつをさんの名言ですが、(好まざるとも)迫ってきているグローバル化社会を“しあわせ”に生きるには、まず人生観を決める必要があると私は考えています。そして決めた後には、それに向けていち早く行動を起こすことが大切です。

 ただし、ここで気をつけなければならないのは、人生観を考えるにしても、その前提を間違えてしまうと当然結果は自分自身の望まざるものとなってしまう、ということです。

 かつての私もそうでしたが、日本で生活していると、これまで自分が慣れ親しんできた「前提」や「常識」が、外からの荒波によって塗り替えられようとしていることになかなか気づかないものです。手遅れになってしまう前に、自分自身の生き方やキャリアについていまのうちに方向性を決めておくことは、決して無駄なことではありません。

 そこで今回のコラムでは、日本の外にいる私が肌で感じている「グローバル化」時代の前提をもとに、いくつかの「生き方」の選択肢をご紹介したいと思います。

 グローバル社会の縮図ともいうべきシンガポールで、世界各国から集まる優秀なビジネスパーソンを観察していると、私たち日本人にも参考になるキャリア上の戦略が見えてきます。それを表したものが下のマトリックスです。これは「グローバル度」を縦軸に、「スキル」を横軸にとったときに考えうる5つのキャリアパスです。

 以降でそれぞれについて見ていくことにしましょう。

1. ベリートップを目指す(マトリックス右上)

杉山嘉信(すぎやま・よしのぶ) 1974年、兵庫県生まれ。34歳のとき、外資系企業での管理職ポジションを辞してシンガポールに移住。現在は、シンガポールで年間約600社にコンサルティングサービスを提供し、企業の経営者、実務担当者と毎日のように海外経営戦略について話をしている。米国公認会計士、通関士。 http://www.facebook.com/sugisg3

 1つめは、世界の競争に勝ち抜き、本当の意味でグローバルトップを目指す生き方。まさに王道中の王道です。イメージとしては、ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズ、あるいはグローバル企業のトップといったところでしょうか。

 もちろんこの生き方を選択した場合、世界のライバル(世界の生産年齢人口45億人)と競争し、勝ち抜いていく必要がありますから、相当の実力と運がなければ成功できません。

 世界をリードする人材が日本から何人も輩出されればいうことはありませんが、言葉の問題や国内でもそこそこやっていけている現状を考えると、日本人がこの道を目指すのは相当な「いばらの道」かもしれません。

 しかし、何もせずに指をくわえているだけでは状況は好転しないのもまた事実。日本の次世代が将来的にこの道を選択できるように、子供の教育環境を改善することをもっと私たちも真剣に考えるべき時が来ていると感じます。

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    杉山嘉信(すぎやま・よしのぶ) 

    1974年、兵庫県生まれ。34歳のとき、外資系企業での管理職ポジションを辞してシンガポールに移住。現在は、シンガポールで年間約600社にコンサルティングサービスを提供し、企業の経営者、実務担当者と毎日のように海外経営戦略について話をしている。米国公認会計士、通関士。
    http://www.facebook.com/sugisg3


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    日本での外資企業勤務経験を経て2008年にシンガポールに渡り、現在は彼の地で財務のコンサルティング業務に携わる杉山嘉信氏に、日本の“外”で起こっている現状を伝えていただく。今後6回にわたり、あなたのキャリアを見つめ直すヒントとなる情報をお届けしたい。

    「ぼくは日本を辞めてシンガポールで働くことにした」

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