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ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

総合芸術としてのダジャレは美しいラリーから
粋なリアクションが地アタマの良さを証明

石黒謙吾 [著述家・図考師]
【第9回】 2012年7月17日
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 作る側の理論ばかり8回にわたり述べてきましたが、ここを読んでいる人の中で、ハナから作る才能に限界を感じて「ああ、私にはダジャレは生み出せはしない……。聴く専門に回ってニッポンのダジャレの発展をバックアップしよう」という人も多いことでしょう。

 もしくは「思い浮かぶことは浮かぶんだけど、まだ人に言う勇気がないなあ」と、いままでまったく人前でダジャレを発したことがなく、現状、人のダジャレを聞くばかりという修行中の人もいるかもしれません。

 そんな、受け手としてダジャレに興味津々の2回転宙返りの方々用に、連載9回目のここらで息抜き的に、リアクション側の話しを、つのだ☆ご披露します。

美しい言葉のラリーは
ナイスレシーブから

 ここで唐突ですが、テニスの試合。たとえば錦織圭がウィンブルドンで世界の強豪と戦っている中継を見ていたとする。勝ってほしいのは当然として、お互いが、返せそうもないスマッシュをリターンしつつ、ラリーが続いているのをみると興奮するでしょう。鍛え上げられた技と肉体のバトル。何事においても完成度の高い競演は、無条件に見る者を魅了します。

 ウィンブルドンのセンターコートが、日本の会社や居酒屋に変わり、テニスボールが言語に変わってもそれは同じ。ラリーの美しさを求める人々の気持ちに国境はありません。そしてそのラリー自体、そもそも最初のナイスレシーブなしでは始まらない。ダジャレへのリアクションはまさにこのレシーブなのです。

 まずはリアクションの方向性を大別すると次の4つになります。「笑う」「ツッこむ」「切り返す」「流す」。

 「笑う」は、がっはっはとストレートにウケるのもありならば、好意的半笑い、嘲笑を含んだ笑い、虚を突かれたヒザカックン笑いなどいろいろ。

 「ツッこむ」のパターンは多種多様ですが、どれも根底に流れる思想(笑)は「ちゃかしてお互いが遊ぶ」であり、お互いを思いやる人間愛が感じられなければ、それはたんなる攻撃と成り代わりますね。

 「切り返す」は、「ツッこむ」よりさらにクリエイティビティが高い、インタラクティブの会話遊び。

 「流す」には陰陽2方向あります。好意的か否か、意識は正反対でも同じリアクションとなっています。

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石黒謙吾 [著述家・図考師]

いしぐろ・けんご/1961年金沢市生まれ。映画化もされたベストセラー『盲導犬クイールの一生』をはじめ、『2択思考』『エア新書』『分類すると地アタマが良くなる』『ダジャレ ヌーヴォー』など、硬軟取り混ぜ著書多数。チャートを用いて構造オチの笑いに落とし込む「図考師」としての著書に『図解でユカイ』が。プロデュース&編集の書籍も幅広いジャンルで200冊を手がける。野球とビールと犬と笑いを愛する。全キャン連(全国キャンディーズ連盟)代表。
■ブログ=イシブログケンゴ
著書・編書一覧


ダージャリスト・石黒謙吾の 「科学するダジャレ」~地アタマが良くなる知的メソッド

40年間の蓄積から導き出した、ダジャレの記号学的構造解析。「ラップもダジャレだ!」ダジャレ界に革命を起こした伝説の書『ダジャレ ヌーヴォー』の著者であり、ダージャリスト、ダジャリエの石黒謙吾が、クリエイティビティの高い知的な言葉遊びをアカデミックに解説。助詞・助動詞を含めてはいけない、かかりの深さ、母音列&子音列の基本活用、差し替え・加減・倒置など構造の14分類、B面という考え方、遠回りの妙、知的なラリー……。単なるお笑いネタとは一線を画す内容は、地アタマを良くし、スマートなコミュニケーション力も。バカなやつほど「さむ~い」、デキルやつは「クール!」

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