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旭医師の“横串”診療 気になる症状を多方面から診察する

自律神経失調症の詳細解説第2弾!
原因は不安のタネが成長した“虚像”である

旭 伸一 [医学博士 日比谷公園クリニック院長]
【第4回】

 本連載の第2回で取り上げた自律神経失調症の話は、大変好評でした。それだけ、自律神経失調症に悩む方々が、現代社会には多いということなのでしょう。そこで、もう少し掘り下げた話をしようと思います。

 自律神経失調症がどうしておこるのか――。そして、内科医としてどのように対応しているのか――。それが、今回のテーマです。

不安のタネを心に留めて
気を揉むことが神経を過敏に

 本題に入る前に、自律神経失調症とは何かを簡単に復習しましょう。

 自律神経は交感神経、副交感神経で構成されています。普段はお互いがバランスを取っていて、このバランスが保たれて初めて、私たちは生命を維持することができます。しかし、交感神経と副交感神経の緊張が高まり、バランスが崩れてしまうと、さまざまな身体的な症状が出てきます。不眠や肩こり、頭痛、胃腸の痛み、だるさ、めまいなどの症状が代表的なものとして挙げられます。こうした症状が出やすくなる状態が自律神経失調症と言われます。

 私は研修医の頃、ベテラン医師から、「病気の9割は患者さんの話をよく聴けば診断できるものだ」と諭されてきました。それ以来、どんなに忙しくとも、患者さんの話を聴く時間を確保しています。そうやって患者さんと接すると、自律神経失調症がどうしておこるのか、その答えに近づけます。私は、多くの場合、答えは「不安症」だと考えています。

 動物界を例に考えてみましょう。シマウマがライオンに襲われている場面を想像してみてください。自然界では、シマウマは食物連鎖で上に位置するライオンに襲われ、食べられてしまいます。

 シマウマはライオンに襲われると、命を落とすことを本能的に知っていて、全力疾走で逃げます。タテガミを立て、体毛は逆立ち、ただひたすら脇目もふらず逃げます。それはそうです、自分の命がかかっているのですから。

 さて、この時のシマウマの交感神経はどうなっているでしょうか? 私は動物の専門家ではありませんので、あくまで推測の域を出ることはありませんが、きっと緊張は最高の状態になっているでしょう。

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旭 伸一 [医学博士 日比谷公園クリニック院長]

1963年福井県生まれ。1989年自治医科大学卒業。10年間は福井県立病院・県内診療所にて地域医療に従事。2007年喫煙と飲酒の健康影響を研究し医学博士取得。日比谷公会堂地下に日比谷公園クリニックを立ち上げ第一線で検診・総合診療を幅広く実践している。地域に溶け込む全人的医療こそが早期発見・確実治療の原動力だと考えている。日本医師会認定産業医、日本内科学会認定内科医。


旭医師の“横串”診療 気になる症状を多方面から診察する

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