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旭医師の“横串”診療 気になる症状を多方面から診察する

安眠を妨げる辛い咳喘息
厄介だが過度に怖がるべきではない

旭 伸一 [医学博士 日比谷公園クリニック院長]
【第3回】

喘息と言っても種類がある
咳喘息と気管支喘息は違う

 「咳喘息(せきぜんそく)と言われて薬をもらったのですが、咳が止まらなくて、よくなりません」

 そう困って受診される患者さんはたくさんいます。確かに、咳が長引くと辛いですし、なかなか治まらないと「何か他の病気なのでは……」と不安になってしまう気持ちはよく分かります。

 喘息と聞くと、誰もがぱっと思い浮かべることでしょう。しかし、喘息は喘息でも、種類があります。まずはそこから解説してみましょう。

 一般的に喘息と呼ばれるもののうち、「咳喘息」は気道の炎症が基にあります。そして、この「咳喘息」は「気管支喘息(きかんしぜんぞく)」とは異なります。

 「気管支喘息」は「咳喘息」の状態に加えて、気管支が細くなって呼吸が苦しくなる疾患です。咳喘息は気道が主な原因であり、気管支は細くなりません。ですので、呼吸が苦しくなることはありません。両者の共通点は、気道に炎症があることです。

 二つの喘息は、咳の出方も違います。咳喘息の状態になると、特徴的な咳がでます。咳喘息の場合と、マイコプラズマ感染の際の咳の出方をイメージ図に示して比べてみましょう。咳を○で示し⇒は数分以上の間隔という意味です。

咳喘息の場合 ○○⇒○○⇒○○
感染症の場合 ○○○○○○○⇒○○○○○○⇒○○○○○○

 咳喘息の咳は2個ずつ出て、何回か出たあとに、数分で止まります。冷たい空気に触れたり、湿度が変化したりすると、咳が誘発されます。先に説明したように、原因が気道の炎症であるため、刺激のある辛いもの、熱いものなども咳を誘発する基になります。もちろんタバコの煙やほこりなども咳を誘発します。できるだけ、避けなければならないことはいうまでもありません。

 このように刺激で咳が誘発されることをアレルギー反応ともいいます。アレルギーというとアレルギーの原因は何かという質問になりますが、今の場合は炎症があるために、刺激でアレルギー反応を起こすと説明すべきでしょう。

 一方の気管支喘息は、気管支に収縮が起こるので30分から1時間程度の咳と呼吸困難の状態が続きます。医師は患者さんにどのような咳が出るかと聞くことで、「咳喘息」か「気管支喘息」かの判断します。ちなみに、図の事例として示したマイコプラズマ感染の場合の咳は、咳の回数は2回よりは多く、昼夜を問わず頻繁に出ますから、これも患者さんに咳の出方を聞く方法で判断します。

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旭 伸一 [医学博士 日比谷公園クリニック院長]

1963年福井県生まれ。1989年自治医科大学卒業。10年間は福井県立病院・県内診療所にて地域医療に従事。2007年喫煙と飲酒の健康影響を研究し医学博士取得。日比谷公会堂地下に日比谷公園クリニックを立ち上げ第一線で検診・総合診療を幅広く実践している。地域に溶け込む全人的医療こそが早期発見・確実治療の原動力だと考えている。日本医師会認定産業医、日本内科学会認定内科医。


旭医師の“横串”診療 気になる症状を多方面から診察する

めまぐるしく変化するビジネスの現場で、日々格闘するビジネスパーソンのみなさん!良い仕事をするにも、家族と幸せな生活を送るにも、とにかくカラダが資本です。健康な体があってこそ、充実した生活を送れるものです。忙しい毎日を送るビジネスパーソン向けに、内科や循環器科などの「科」にとらわれず横串で、健康へのヒントと何気ないカラダの症状をウェブ上で診断します。診断するのは医学博士で日比谷公園クリニック院長として活躍する旭伸一医師。やさしい言葉で分かりやすく解説します。

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