「オープン化」「集合知化」の今だからこそ
「オリジナリティ」が大切
情報ネットワーク(インターネットなど)とそれを利用したさまざまな情報共有システム(検索、SNS、携帯電話)は、産業革命に匹敵するインパクトをわれわれに、あらゆる面で与えつつあります。
イノベーションの世界でいえば、それは「オープン・イノベーション」への流れでしょう。「集合知化」といってもいいかもしれません。社内だけでなく社外の智慧を取り込む仕組み。自分個人の頭脳だけでなく、多くの他人の頭脳を活用する仕組み。確かに「オープン・イノベーション」自体は、人類が生んだ大きな進歩であることに間違いありません。
あのマイクロソフトすらが、技術や能力を社内に抱え込むのではなく、オープン化しようという時代なのです。でもだからこそ、オリジナリティが大切です。そうでなければ、知のオープン化はただの(ちょっとお洒落な、でも重症の)外部依存になってしまいます。
オープン・イノベーションを取り入れるためにマイクロソフトがまず行ったのは、知的財産の充実でした。どんどん特許を出願して、自社のオリジナリティを強化してから、他社との交渉に臨んだのです。
では一個人としては、どうでしょうか? みなさんは「オープン化」「集合知」にどう、対応していますか。