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三谷流構造的やわらか発想法

オリジナリティにこだわる(前編)
~重要思考

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第39講】 2012年7月24日
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「オープン化」「集合知化」の今だからこそ
「オリジナリティ」が大切

 情報ネットワーク(インターネットなど)とそれを利用したさまざまな情報共有システム(検索、SNS、携帯電話)は、産業革命に匹敵するインパクトをわれわれに、あらゆる面で与えつつあります。

 イノベーションの世界でいえば、それは「オープン・イノベーション」への流れでしょう。「集合知化」といってもいいかもしれません。社内だけでなく社外の智慧を取り込む仕組み。自分個人の頭脳だけでなく、多くの他人の頭脳を活用する仕組み。確かに「オープン・イノベーション」自体は、人類が生んだ大きな進歩であることに間違いありません。

 あのマイクロソフトすらが、技術や能力を社内に抱え込むのではなく、オープン化しようという時代なのです。でもだからこそ、オリジナリティが大切です。そうでなければ、知のオープン化はただの(ちょっとお洒落な、でも重症の)外部依存になってしまいます。

 オープン・イノベーションを取り入れるためにマイクロソフトがまず行ったのは、知的財産の充実でした。どんどん特許を出願して、自社のオリジナリティを強化してから、他社との交渉に臨んだのです。

 では一個人としては、どうでしょうか?  みなさんは「オープン化」「集合知」にどう、対応していますか。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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