米企業経営ランキング1位のアマゾンが「CEO養成所」である理由【WSJ3分解説】米アマゾン・ドット・コムを率いるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO) Photo:Alex Wong/gettyimages

米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」の注目記事の要点を短時間でまとめ読みできてしまう「WSJ3分解説」。今回は、米国の「経営トップ250」ランキングでトップに輝いた米アマゾン・ドット・コムと、それを率いるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)の経営手法に迫ります。今や米ゼネラル・エレクトリック(GE)に代わる「CEO養成所」とも呼ばれるアマゾンのスゴさの秘密とは?(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)

米「経営トップ250」ランキングで
1位に輝いたアマゾン

 米国の主要メディアの一つである米紙「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」が、興味深いランキングの結果を報じていました。米企業の経営力を番付した「経営トップ250」ランキングを取り上げていたのです。

●「ウォール・ストリート・ジャーナル」より
>>米企業「効率経営」ランキング2019、トップはアマゾン

 記事のタイトルにあるように、「経営トップ250」ランキングの1位に輝いたのは、米アマゾン・ドット・コムでした。

 同記事によると、「毎年行われているこの番付調査は、故ピーター・ドラッカー氏が提唱した原則を適用して、経営が最も効率的な企業を選び出すもの」だといいます。

 さらに、具体的な調査方法について、WSJは次の通り報じています。

「クレアモント大学院大学ドラッカー研究所の調査チームは何十項目ものデータを活用し、顧客満足度、従業員の関与と人材育成、イノベーション、社会的責任、財務体質という5つの側面で企業のパフォーマンスを評価してリストを作成した」

「この5つの柱は、長きにわたり近代経営の父とされるドラッカー氏の手法を反映している。同氏は、高い機能性を発揮する組織は、投資家だけでなく、社会にも利益をもたらす存在であるべきだと主張した。この考え方は時にもてはやされ、時に流行遅れとなった」

 そして、ランキングのトップ10は次のような結果になりました。