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金融市場大暴走
摘発は氷山の一角に過ぎない
増資インサイダーの深い闇

週刊ダイヤモンド編集部
【12/9/8号】 2012年9月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
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増資インサイダー事件の舞台の1つ
新宿の高級クラブに集まる金融関係者

 日本最大の歓楽街、東京・新宿区歌舞伎町。ファッションホテルが立ち並ぶ通りの一角に、証券会社の一部の営業マンたちの間で有名な高級クラブがある。

 隣に座る客の顔が見えづらいほど薄暗い楕円形の店内には、壁に沿うようにしてテーブルと30席程度のソファが置かれている。広さは100平方メートル前後でクラブとしては中規模の店だ。

 最大の特徴は、店内中央に目立つ高さ50センチメートルほどの舞台があることだ。高級そうなスーツに身を包んだ客がグラスを傾け談笑していると、大音量の音楽がかかり、隣にいたホステスが立ち上がって舞台に上る。そこから数分間のポールダンスが始まるのだ。

 ダンスが終了するとホステスは舞台を下りて、客席の間を練り歩く。そのホステスにチップを渡せば、露出した胸を押し付けてくれる「特殊なサービス」を受けられるという。高級クラブというよりは風俗店に近い。 

 料金はといえば、1時間で1人当たり4万円前後と歌舞伎町の中でもひときわ高額だという。

 実は、この高級クラブこそ、世間を騒がせている増資インサイダー事件の舞台の一つなのだ。

 このクラブでは、ある男が数人の証券会社の営業マンに囲まれて、夜な夜な密談を繰り返していたという。男の名は、エドワード・ブローガン。「東京の帝王」と呼ばれた男である。

 イタリア料理店でシェフを務めながら日本語を学び、その後、金融界に転身したという異色の経歴を持つ。外資系証券などを経て、2000年に大手ヘッジファンド、ホイットニーに雇われジャパン・アドバイザリーの設立に参画。以来、それを率いてきた。

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