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エコカー大戦争!

セグウェイが「走れない」のは先進国で日本だけ
立ち乗り型ロボットの本格普及はいつになるのか?

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第123回】 2012年9月4日
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日本で唯一、公道実施・一般向けの
立ち乗り型ロボットツアー

 お盆真っ只中の、茨城県つくば市。「セグウェイツアー」が珍しく、2日間連続で行われた。

つくば市が毎月開催している、セグウェイツアー。ツアー参加者は、つくばサイエンスインフォメーションセンターで集合し、30分間程の操作レクチャーを受ける。Photo by Kenji Momota

 つくばエキスプレスが始発終着する、つくば駅から徒歩2分。商業施設に囲われたなかにある、「つくばサイエンスインフォメーションセンター」前の広場。8月15日(水)午前10時過ぎ、一般公募された6人の参加者がセグウェイの走行講習を受けた。この6人、夫婦(またはカップル)が3組で、そのうち2組が地元つくば市から、1組は以前つくば市居住経験があり現在は神奈川県在住という。

 約30分間の講習後、6台のセグウェイはインストラクターに先導され市内約5kmのツアーに出かけた。走行するのは、歩道と私有地。制限速度は、電動クルマいす等の6km/hより高い、10km/hだ。だが横断歩道では一旦降りて、セグウェイを前にして、スーパーの買い物カゴを押すような格好で移動する。

つくば市が発行する、ロボット用ナンバープレート。小型特殊自動車に分類される。
Photo by Kenji Momota

 彼らが乗るセグウェイには、つくば市が発行する、白地に黄色文字の「ロボット用ナンバープレート」がつく。車両としては、道路交通法・道路運送車両法上、小型特殊自動車に分類される。日本ではこれまで約2000台のセグウェイが販売されているが、法規上、私有地での利用に限られており、歩道を含めた公道走行が可能なのは、つくば市のみ。ただし、あくまで実験目的であり、場所、時間等は所管の警察署長への道路使用許可が必要だ。

 このツアー、通常一般向けには今年2月から、毎月第一日曜日、第三水曜日、それぞれ午前と午後、1日2回開催している。同ツアーを企画運営する、つくば市経済部産業振興課・主査、大久保剛史氏はこう語る。

 「地元の方の他、様々な地域からご参加いただいている。今回はお盆休みで参加希望者が増えると予想して2日連続実施とした。モビリティロボット実験特区は概ね5年間の実施となり、その間はこのツアーは続けていきたい。現在は参加は無料だが、将来的には観光の一環として有料化も検討したい」

 ではここでもう少し、モビリティロボット実験特区について見てみよう。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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