ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
社会人必携!最低限知っておきたい法律知識

パートさんのお尻触ってラブホに誘ったセクハラ課長
これはクロだが、実際どこでラインを引けばいいの?

【第5回】 2012年10月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

セクハラは、じつに難しい問題だ。相手が嫌がるのにお尻を触ったり、ラブホに誘ったりすれば、完全にハラスメントだ。言い逃れはできないだろう。では、女性の洋服や髪型を誉めたらどうなるのか。本心で言っていても、相手に「キモイ」と言われてしまったら、それはセクハラになるのだろうか。このシロかクロかのラインを引くのが難しいのがセクハラ問題。ここがはっきりしないと、女性を誉めることも、言葉をかけるのも怖くなってしまう。分かりやすいセクハラ相談事例と、セクハラとは判断がつきにくい事例を挙げながら、職場での対策について考えてみたい。(弁護士・松江仁美、協力:弁護士ドットコム

パート女性が長く続かない
背景にはセクハラ課長の存在

 「先生、困っちゃったよ、セクハラだよ、セクハラ」

 顧問先の会社社長から、緊急で呼び出されたので行ってみると、苦笑いを浮かべた社長が部屋で待っていた。

 「え……? 社長が?」

 「何を馬鹿な、私がするわけないでしょ(笑)。私の部下ですよ、部下」

 「社長の部下って、社長室の方は私の知る限りそんなことをする人はいないような……」

 「いや、パートの女性たちを束ねる部署の課長ですよ」

 どうやらパートの女性(20代後半)から直訴があり、当該課長から性的嫌がらせを何度も受けていたというのだ。その女性は悩んだ結果、パートの仲間に付き添われ、さらに直属の上長にあたる次長に被害を相談してきたらしい。

 この次長がすぐに部長に相談し、これを受けた部長の命令で次長が実態を調査したところ、以前からこの課長は問題があることがわかった。新しいパート社員が来ると、すぐにお茶に誘ったり飲みに誘ったり。パートの女性の間では、セクハラ課長だという噂はあったらしい。

 部長もパートが長く居着かず、変わってばかりいるので変だという話は耳に入っていたようだ。パートがころころ変わる原因が、今回はっきりした。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事


社会人必携!最低限知っておきたい法律知識

日本全国の4000名以上の弁護士が登録する法律相談ポータルサイトである「弁護士ドットコム」との共同連載企画。同サイトには、さまざまな相談案件が持ち込まれます。その数20万件以上!離婚、交通事故、債務整理は定番で、痴漢えん罪や地域住民同士のトラブル、企業関連の紛争、なかには「えっ! そんなことが!」と驚く内容も多く寄せられています。本連載では、ビジネスマンが普段の生活で直面するであろうテーマを取り上げ、実際に「弁護士ドットコム」に寄せられた相談内容を紹介しながら、最低限、知っておくべき法律知識を紹介、解説します。

「社会人必携!最低限知っておきたい法律知識」

⇒バックナンバー一覧