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【鴻海精密工業】
巨大化する“アップル工場”が抱える
利益低下の憂鬱と次なる野望

週刊ダイヤモンド編集部
【第90回】 2012年10月26日
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今年3月、経営危機にあるシャープとの資本提携で一躍注目を集めることになった鴻海精密工業グループ。たたき上げの創業者が率いる世界最大の“黒子”も、事業モデルの曲がり角にある。

 9月23日夜、電子機器生産の世界最大手、台湾・鴻海精密工業(通称フォックスコン)の中国・山西省の太原工場で、従業員のいさかいが発生した。「2000~3000人規模の暴動に発展した」との現地報道に、電機業界には大きな衝撃が走った。

 それもそのはずだ。アップルは2日前にスマートフォンの最新作「iPhone5」を発売したばかり。出荷台数は年間約1億台超、売上高7兆円を超える大ヒットシリーズの生産を、この鴻海グループの工場群と100万人を超える従業員が支えているのだ。

 同グループの郭台銘(テリー・ゴウ)会長は翌日、飛行機で現地入り。「アップルのiPhone5の生産は死守する」と、即座に生産再開をアナウンスした。その対応でわかる通り、同社のアップル向けのビジネスは、社運を左右する特別な存在だ。

 同社の2012年の売上高(予想)は10兆5300億円(1台湾ドル=2.67円換算)と、10年間で10倍超に成長した。ソニー(6兆4932億円、11年度)を優に超えて、韓国サムスン電子の11兆8000億円(11年)に迫る(バークレイズ・キャピタル証券推定)。

 同社の売上高を顧客ごとに分類すると、アップル向けビジネスの比率が著しく高い(図1)。

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