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シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

年商3000万円から人格を否定される生活に転落!?
臥薪嘗胆の社労士が再起をかける“極秘プロジェクト”

――社会保険労務士・中村紳一さんのケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第8回】 2012年10月23日
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 連載第8回は、かつて3000万円の売上を誇り、飛ぶ鳥を落とす勢いだった社会保険労務士が、「シュリンクの連鎖反応」にもめげずに、したたかに起死回生を狙う姿を紹介しよう。

 なお、本人との話し合いにより、前回に引き続き、今回は仮名ではなく実名でお伝えすることをお断わりしておく。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――社会保険労務士

 社会保険労務士は、労働関連法令や社会保障法令に基づき、申請書、届出書、報告書などを作成したり、労務や社会保険に関する相談や指導を、企業経営者に対して行なったりする職業だ。厚生労働大臣が実施する国家試験に合格し、一定の手続きを経ると、こうした業務を行なえる資格を得られる。

 企業内で「勤務社労士」として働くケースもあれば、独立する「開業社労士」もいる。全国社会保険労務士会連合会によると、2012年3月末日現在、社会保険労務士は全国で3万6850人。

 “人事労務のエキスパート”ではあるが、取引先の多くが中小企業であるために契約を失いやすく、他の士業の弁護士や税理士に比べると、経営や売上は不安定。業界では、ここ十数年、インターネットの浸透、助成金のあり方が変わりつつあること、さらにリーマンショック以降の深刻な不況などにより、売上が低迷する要因がいくつも折り重なっている。

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吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「働いても働いても、生活が楽にならない」。それは気のせいではない。日本の多くの業界は今、先が見えない「構造不況」の暗闇の中にいる。シュリンクする業界で働く人々にとって、業績アップ、収入増、労働環境の改善などを目指すことは難しい。しかし、そんななかでも、他人と違うアイディアを考案したり、誰も気づいていないビジネスを見出すことで、必死に生き延びようとする人はいる。この連載では、シュリンク業界で絶望し、起死回生を図るビジネスマンや個人事業主の生の姿を描くことを通じて、私たちがビジネスで心得るべきヒントや教訓を考えていく。

「シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史」

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