一生モノの顧客を獲得するには、「それなりの対価を支払ってでも他の人ではなく、貴方にお願いする」というような貴方のファンを多く持つ事が目標であり、そのためにも自分自身のブランドを作る=パーソナルブランドの構築が必要になります。

 このパーソナルブランドを構築する為の第一ステップが、「差別化」つまり「自分の強みを見つけて差別化をはかる」ということですが、ただ漠然と自分の強みは○○だからと思うだけでは、周りの人や縁があった潜在顧客に対して「差別化」をしているとは言えません。

 客観的に自分自身を明確に分析し、「長期的に儲けられるビジネスとしての強み=パーソナルビジネスモデルメッセージ」を掘り起こし、その「強み」を求めている顧客は誰なのかを見極め、そしてその顧客に「貴方でなくてはならない」という、より明確な理由を提示する為にも、その「強み」の強化が必要になってきます。

 今回は、この「強みを強化する」方法についてお話していきます。

~あなたの強みを強化する3つのヒント!~

 第4回まで、ビジネスにおける強みの分析、そしてその強みを求めるマーケットの選択についてお話をさせて頂きましたが、この強みをより強化することにより、貴方しかできないサービスの構築が可能になります。

 この強みを強化するには、どうしたら良いのか?

 最も大事なことをまずお伝えします。

 日々の仕事に使われている「優先順位」と「時間配分」です。

①60パーセントを強みに割り当てる

 自分のビジネスモデルを確立するのに必要なのは、自分の得意分野を伸ばし、自分の短所はカバーするだけにとどめる訓練をすることです。つまり、強みに焦点を移すということが重要です。

 自分の得意分野を伸ばすのは、自分の苦手な分野を得意分野に変えることより簡単で大切なことです。それなのに多くの人は、自分の苦手な分野を克服して、その部分をできるだけ伸ばしていこうとする努力をしてしまいます。それはとても素晴らしい事だと思いますが、そのことによって強みである得意分野を磨く大切な時間を削っているというのは非常にもったいないことです。

②30パーセントを新しいことに割り当てる

 これは、ただ単に新しいことに割り当てるということではありません。

 自身の強みをより強化し、常に競合の先を行くためには、常に強みをベースに修正を加えて、そのときの経済状況や時代に沿って、顧客の要求やニーズに適したものに変えていく必要性があります。

 つまり、ここでの新しいことというのは、「強みをベースとした新しいサービス・商品を作る」ことに割り当てるということです。