一方、予選出場校の総数は、2002年と2003年の4163校をピークに減少に転じ、今年参加した高校は3603校と、18年で500校以上減った。なお、現在では部員不足の高校は他校と連合して出場することができる。連合チームは各地にあり、本稿では連合チームも1校としてカウントした。こうした連合は無名の高校ばかりではない。高知県では2007年選抜ベスト8の室戸高が、1994年夏に出場した宿毛高と200km離れた連合を組んで出場した(他に丸の内高・幡多農・清水高も連合に参加)。14年前のベスト8校でも部員不足に苦しんでいる。

 その結果、今年の予選参加校のうち、甲子園に出場したことがあるのは1031校(室戸高と宿毛高はあわせて1校として計算)となる。その出場率は28.6%である。しかし、28.6%というのはあくまで平均値。都道府県によって比率は大きく異なっている。高校野球に力を入れているごく一部の学校しか甲子園に出場できない県と、多くの学校が次々と甲子園に出場している県があるのだ。

甲子園出場歴がある高校が多い都道府県ランキング【2021年夏・全47都道府県完全版】