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「引きこもり」するオトナたち

一度レールを外れるとバイトにすら就けない!
高学歴ワーキングプアの抜け出せない苦しい現実

池上正樹 [ジャーナリスト]
【第128回】

 いまの日本には、「社会のレール」から離脱したことのない人たちには想像もつかないような課題が、目の前に立ちふさがっているのではないか。

 様々な事情で、一旦、レールから外れた人たちの多くは、その後、仕事に就くことができないまま、本人の意思を超えて、引きこもらざるを得ないような日々を送っている。この国で「引きこもり」の長期化・高年齢化が進む背景は、想像以上に根が深い。

 いったいなぜ、こんな状況が起きるのだろうか。

 以前もお伝えしたように、当連載第120回の「1年に300社以上の採用試験に落ち続けた40代男性」を取り上げた記事には13日現在、53万以上のアクセスがあり、 前々回の「大卒無業者になる人の共通点」をテーマにした記事にも、約22万アクセスの反響があった。

 また、その後も読者からは、記事にある“再就職難民”や“大卒無職者”に関して、数多くの感想や体験談、情報等が寄せられた。

 今回も、そんな反響の中から、記事への引用をご了承いただいた方の感想等について、固有名詞を特定されないように多少編集させていただいたうえで紹介したい。

高卒が就けるアルバイトもできない?
高学歴ワーキングプアの苦悩

<一度職を離れると再就職は難しい。私も同じ状況にあります>

 こう明かすのは、博士号を取得した後、関東地方の大学で、研究員として10年以上勤めたものの、上司との関係悪化から雇い止めになった女性。いまは、いわゆる「高学歴ワーキングプア」の状態にあるという。

<再び研究職に就くためには教授クラスの推薦状が必要ですが、私に推薦状を書く上司はいませんでした。研究職に未練がありましたが、なにより働かなくてはなりません。前職に未練などと言っていられません>

 彼女は、ハローワークに行き、求職相談をして派遣会社に登録。求職活動に励んだ。しかし、まったく仕事はなかった。

 「博士さまを、社員として雇う会社はない」

 というのが断られる理由だ。経歴を詐称しなければ、雇ってもらえないということなのだろうか。

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池上正樹 [ジャーナリスト]

通信社などの勤務を経て、フリーのジャーナリストに。主に「心」や「街」を追いかける。1997年から日本の「ひきこもり」界隈を取材。東日本大震災直後、被災地に入り、ひきこもる人たちがどう行動したのかを調査。著書は『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)、『大人のひきこもり』(講談社現代新書)、『下流中年』(SB新書/共著)、『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)など多数。TVやラジオにも多数出演。厚労省の全国KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める。YAHOO!ニュース個人オーサー『僕の細道』

 


「引きこもり」するオトナたち

「会社に行けない」「働けない」――家に引きこもる大人たちが増加し続けている。彼らはなぜ「引きこもり」するようになってしまったのか。理由とそうさせた社会的背景、そして苦悩を追う。

「「引きこもり」するオトナたち」

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