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エコカー大戦争!

米GM参入で激化!電気自動車世界戦争
日産、トヨタ、ホンダが強く意識する
シボレー「スパークEV」の意外な実力

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第134回】 2012年12月5日
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想定外!?
「スパークEV」一色で押すGM

 「チャデモ対応は全く考えていないわ」

 GMのエグゼクティグ・チーフ・エンジニア、パメラ・フレッチャー氏は、来年夏発売の「スパークEV」会見直後、筆者の質問に強気な表情を見せた。

シボレー「スパークEV」 Photo:General Motors

 同車の価格は、EVの奨励金(7500ドル想定)を加味して、2万5000ドル(約205万円)以下と表現。発売エリアは、カリフォルニア州、オレゴン州、カナダ、韓国の販売が決定。その後、「ワールドカー」として各地での販売を計画中だ。

 2012年11月28日(水)、ロサンゼルスオートショー(米カリフォルニア州ロサンゼルスコンベンションセンター)、報道陣向け公開日初日。

 朝9時から始まった各社の記者会見。12番目がGMだった。
 そのステージ中央の壁には、縦2.5m×横6mほどの巨大なシボレーのロゴ。
 その下に、「スパークEV」の表記。

2012年LAオートショー、GMの記者会見。今回の目玉は「スパークEV」。右端がフレッチャー氏 Photo by Kenji Momota

 同車、世界初登場のシーン。舞台演出の構成はこうだった。

 まず、「シティスマート(都会での賢い運転)」のイメージとして、ガソリン車の現行コンパクトカー、シボレー「スパーク」が舞台中央に登場。そのまま、舞台左サイドの大きなボックスの中に入る。次に、「ハイテク」をイメージし、シボレー「ボルト」と自立型運転(自動運転)ロボットが同ボックスへ。そして、「ファン(楽しさ)」としてオフロードバイクとスケードボードで遊ぶ子どもが同ボックスへ。

 これら3カテゴリーが混ざり合い、ボックス周辺に電気の火花(スパーク)が飛ぶ。その結果、グルグルポ~ンと、「スパークEV」が誕生した。

 「電気自動車市場は、これから我々が築き上げていくもの。そのなかで、コンボコネクターを使用する初の量産車となったことを誇りに思います。スパークEVには、ボルトで培ってきた多くの技術が盛り込まれています。さらに、走りにも自信があります。最大出力は100kw(約134ps)。そしてトルクは、「フェラーリ458イタリア」並の542Nm。加速(0~60マイル時)は8秒ですよ!」(フレッチャー氏)

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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