店のツイッターアカウントでは、「この度は、私たちが制作した商品に対して、不快な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。今後は、制服を譲って下さる方の思いをもっともっと大切にし行動をしていきます」と発表を行っている。

 数年で捨てられてしまう制服を再活用するための仕組みを考え、ビジネス化したことには意味があるし、クラウドファンディングでうたっていた通りSDGsの理念に沿う部分もあるだろう。

 一方で、特に女子学生が使用した制服については、以前から付加価値をつけて高値で販売する「ブルセラショップ」が問題視されてきた。18歳未満の児童が着用する制服に性的な価値を見いだす風潮を顧みれば、「スカートめくり」を結びつける発想は無邪気すぎた。

 また、多くのユーザーが指摘している通り、「スカートめくり」が笑えるユーモアとして受け止められてきた時代は、もはや過去のものになりつつある。

ご当地キャラ「温泉むすめ」が大炎上

 ときをほぼ同じくして炎上したのが、ご当地温泉キャラクター「温泉むすめ」。温泉地の地域活性のために発案され、2016年から続いているプロジェクトだ。報道によれば、2019年からは観光庁の後援を受けているという。

 各地の温泉に宿る「下級の神さま、温泉むすめ」がアイドルとして競い合うという設定で、公式サイトを見ると全国の温泉地のキャラクターが、イラストとともに紹介されている。

 このキャラクターの設定の中に、「かわいい温泉むすめが大好きでいつもスカートめくりをしちゃういたずらなむすめ」「全温泉むすめのスリーサイズを覚えている」「布団に入ると妄想が爆発して『今日こそは夜這(ば)いがあるかも』とドキドキしてしまい」「諸事情でサラシを巻いて胸のボリュームを隠している」「隠し切れないぐらいの大人な雰囲気の持ち主で、肉感もありセクシー」といった性的な要素が含まれていたことから問題となった。これらの設定は炎上後に削除されている。

 温泉むすめについては、「中等部」「高等部」など学生であることをにおわせる設定があった点や、「胸…?うぅん…目立ち…ますか? 隠してたつもりなのに…なんでこんなに大きいのがついてるんだろう…」といった成人用ゲームのような音声(セリフ)がつけられていたことも問題視されているが、ここでは「スカートめくり」に話を絞って進めたい。