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世界がもしご近所さんだったら

シンガポール人はみんなが「教育ママ」だった!?
東京23区ほどの国土で激化するエリート教育の凄み

まがぬまみえ
【第3回】 2012年12月12日
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 「子どもを留学させるなら、シンガポールがいい」――。最近、こんな話をよく耳にする。特に、大企業に勤務する高学歴カップルや富裕層と呼ばれる人たちに、その傾向が強いように思う。

 シンガポールは、歳出の約3割を教育に割くほど教育熱心な国として知られている。徹底した早期選抜を勝ち抜いてきたシンガポールのエリートたちは英語を含む数ヵ国語を操れるとあって、各国企業からも引きが強い。加えて、シンガポールに関して特筆すべきは、その観光客の多さだろう。2011年に海外からシンガポールを訪れた観光客の数は約1317万人と、海外から日本に来る観光客のおよそ2倍だ。人口規模で言うと、日本の約25分の1しかなく、面積は東京23区ほどの広さしかないことを思えば、この数字がいかにすごいか実感できるはずである。

 今回は、そんなシンガポールの急成長を20年間、1人のシンガポーリアンとして現地で見てきた日本人男性に登場いただいた。

 宮城県生まれの伊藤洋和さん、48歳。1992年、勤務していた商社の駐在員として赴任したのがきっかけで、シンガポールに住み始めた。その後、仕事で知り合った中華系のシンガポーリアンと結婚し、コンサルティング会社を経営しながら、中学生の娘2人と小学生の息子1人の合計3人のお子さんを育てている。

 シンガポールを訪れる日本人は多いが、移住に厳しい条件を求めている国でもあるため、伊藤さんのように永住権を持って現地に根付いている日本人は、そう多くない。

☆       ☆

小学1年生から通知簿に偏差値が!?
国全体で激しいエリート教育

――伊藤さんの奥様は中華系のシンガポーリアンだと聞きました。どうやって知り合ったんですか?

 もともと、取引先の女性だったんです。鉄鋼関係の商社に勤務していたんですが、最初はステンレスなどの産業資材、シンガポールに来てからは電子部品や半導体の材料、銅なんかを扱っていました。

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世界がもしご近所さんだったら

メディア論で知られるマーシャル・マクルーハンは1960年代、「グローバル・ビレッジ(地球村)」という概念を提唱し、大いなるセンセーションを巻き起こしました。世界がやがて1つの村のようになるという彼の予言はすっかり現実のものとなり、わたしたちに様々な意識変革を迫っています。

物理的・経済的に世界との距離が縮むほど、心理的・文化的には目に見えない摩擦が増えていくもの。村におけるご近所づきあいのコツは、信頼できる茶飲み友だちに聞くのが一番。という訳で、“村の掟”に詳しいご近所さんやその道のツウを探し、訪ねてみることにしました。21世紀を生きるビジネスパーソンには欠かせない、世界との良好なつきあい方を探っていきます。

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