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三谷流構造的やわらか発想法

われが神だ
~仮説的推論(アブダクション)によるジャンプ

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第49講】 2012年12月13日
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論理思考の王さま「演繹法」の問題点

 思考法とは、思考を助ける方法です。だから天才に思考法は、要りません。でも、そうでなければ、思考法はヒトの思考力を何倍にも上げる力を持っています。

 それを大きく、論理思考法と発想思考法に分けたとき、論理思考法の王さまは、間違いなく演繹法でしょう。ギリシャの昔から研究されてきたこの演繹法は、「拡げる」と「絞り込む」という思考の過程において、絞り込むためのいちばん簡潔で、わかりやすい方法と言えます。より強い上位の条件によって、ズバリ個別案件を判断するものだからです。

 たとえば、経営の判断により「新規事業案件の投資利回りは20%以上!」(=上位の条件)となっていれば、「20%未満の案件はすべてアウト」という絞り込みが一瞬で決まります。これが、意思決定における演繹法なのです。

 これをもう少し格好良く言えば、アリストテレスの三段論法となります。

出所:『超図解 全思考法カタログ』

 とてもシンプルで簡単です。この演繹法は他の思考法と違って、起源はギリシャ時代に遡ります。アリストテレスはその著作で初めて「論理学」を整理し、三段論法という手法を打ち立てました。有名な、①大前提「すべての人間は死すべきものである」、②小前提「ソクラテスは人間である」、③結論「ゆえにソクラテスは死すべきものである」がその例です。

問題は「大前提」です。演繹法では大前提が崩れれば、すべてが崩壊します。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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