ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

雑誌の仕事はなくても、ネットなら生き残れる!?
価格破壊の“物撮り”に飛び込んだカメラマンの賭け

――フリーカメラマン・鈴木遥介さんのケース

吉田典史 [ジャーナリスト]
【第19回】 2013年1月22日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

 連載第19回は、躍進するネットショップの商品を撮影するカメラマンを紹介しよう。本人の了解を得た上で、実名でお伝えする。ネットショップの数やそこで取引される額は増え続けているが、カメラマン間の競争はより激しくなり、売上が伸び悩む者もいれば廃業する者もいる。

 あなたは、生き残ることができるか?


今回のシュリンク業界――フリーカメラマン

 雑誌の数が減り、撮影の単価が下がり続けているカメラマン。その多くが個人事業主である彼らの生活は、決して楽ではない。最近では、躍進するインターネットビジネスに活動の場を移す人も多い。良い例が、ネットショップの撮影代行だ。

 2011年の『情報通信白書』(総務省)によると、インターネットにおけるインターネットショッピングの利用者は、2002年の33.2%から2012年は46.1%に増加した。年代別に見ると、20代から50代までは上昇傾向にあるが、10代及び60代以上は横ばいとなっている。

 ほとんどの商品で購入率が伸びているが、特に伸びが大きいのは、「金融取引」「衣料・アクセサリー類」「趣味関連品・雑貨」「食料品」などである。これらの商品・製品を撮影するカメラマンも増えている。個人事業主の場合もあれば、会社形態の場合もある。

 しかし、この市場でもカメラマン間の競争は激しくなり、価格破壊が進んでいる。サービスに差別化を図る試みが、様々な形で行なわれている。


雑誌の数が減り生活苦のカメラマン
ネットショップの撮影代行に参入

 「本当に難しい……。ホームページやブログをご覧になって、撮影の仕事を発注していただく。カメラマンでこの流れをきちんとつくることができている人は、少ないと思う。100人いたら10人もいないのかもしれない……。だから、僕は挑戦している」

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

吉田典史 [ジャーナリスト]

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2006 年からフリー。主に人事・労務分野で取材・執筆・編集を続ける。著書に『あの日、負け組社員になった・・・』『震災死 生き証人たちの真実の告白』(共にダイヤモンド社)や、『封印された震災死』(世界文化社)など。ウェブサイトでは、ダイヤモンド社や日経BP社、プレジデント社、小学館などで執筆。


シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史

「働いても働いても、生活が楽にならない」。それは気のせいではない。日本の多くの業界は今、先が見えない「構造不況」の暗闇の中にいる。シュリンクする業界で働く人々にとって、業績アップ、収入増、労働環境の改善などを目指すことは難しい。しかし、そんななかでも、他人と違うアイディアを考案したり、誰も気づいていないビジネスを見出すことで、必死に生き延びようとする人はいる。この連載では、シュリンク業界で絶望し、起死回生を図るビジネスマンや個人事業主の生の姿を描くことを通じて、私たちがビジネスで心得るべきヒントや教訓を考えていく。

「シュリンク業界で生き残れるか?~構造不況の迷宮で再起を図る人々 吉田典史」

⇒バックナンバー一覧