ダイヤモンド・オンラインでは、ブランド総合研究所の協力のもと、「SDGsへの取り組みの評価が高い企業ランキング2022【全100位・完全版】」を掲載した。

 これから4回にわたって、「SDGsへの取り組みの評価が高い企業」を、さらに詳しく業種別に分析した記事をお届けする。

 まずは、機械・金属/電機・電子に関する企業の中で、SDGsへの取り組みが消費者から高く評価されている企業を見てみよう。本調査はブランド総合研究所が実施している「第3回企業版SDGs調査2022」において、インターネットを使い全国2万人以上の消費者が、日本の有力企業およびSDGsへの取り組みが熱心な企業260社を評価するもの。

 その調査の「SDGsの取り組みの評価が高い業界別ランキング」(※1)から、「機械・金属」「電機・電子」の業種に絞ってランキングを紹介する。

(※1)調査を行ったのはブランド総合研究所。アンケートは全国の調査モニターより、年代(20代、30代、40代、50代、60代以上)と性別で均等に回収。2022年7月27日~7月30日にかけてインターネットで調査を実施した。各企業の回答数をそれぞれ1,000人ずつ回収し、不完全回答および信頼性の乏しい回答を除く計22,554人の有効回答を得た。なお、選出した260社は、原則として消費者が評価しやすいブランド名を優先している。「あなたは各社がSDGs(持続的な開発目標)への取り組みをしていると思いますか」との設問に対し5段階で回答してもらった結果をもとに点数を算出した。

【機械・金属】
トヨタ自動車が3年連続1位
自動車メーカーが上位を独占

 機械・金属業界の上位には、自動車メーカーが並んだ。1位のトヨタ自動車は、日本を代表する大企業として関心を集めるだけあって、SDGsにおいても注目度が高い。総合順位でも1位(27.7点)を獲得した。

 同業種グループ2位は日産自動車(21.0点)。同社のSDGs評価は前年の19.0点から21.0点と上昇したが、2020年が8.8点だったことと比較すると、この2年間で大きく評価を高めたことがわかる。

 SDGsには17の「ゴール」が設定されているが、「SDGsゴール別」(※2)での評価を見ると、トヨタ自動車はSDGsのリーダーとして高い評価を得られ続けている。「8.働きがいも、経済成長も」「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」「12.つくる責任、つかう責任」の各ゴールでの評価が、いずれも260社中で1位となった。

(※2)「SDGsのゴール別評価」については、SDGsで設定されている17のゴールそれぞれについて、「各社が取り組んでいると思うもの」を選んでもらった(複数回答可)。本記事の表には記していない。