【置き換えプラン4】肉を低脂質食材に

 運動を取り入れたダイエットに、たんぱく質の摂取は欠かせません。ただ、積極的に摂取しようとするあまり脂質の摂取量まで増えてしまうと、ダイエットを停滞させる要因になります。そこでおすすめしたいのが、たんぱく質の摂取源を牛肉・豚肉・鶏肉から、低脂質食材に置き換える方法。たとえばイカ・タコ・エビなどの海鮮食材に置き換えることで、脂質の摂取量を減らすことができます。

 この置き換えプランは、たんぱく質と一緒に摂取される脂質を減らすことが目的なので、アイデア次第でさまざまな食材で代用することが可能です。たんぱく質をしっかりと取りつつ、脂質の摂取量を制限内に抑えることができれば、ダイエットを効果的に進められるかもしれません。

【置き換えプラン5】夜散歩を朝散歩に

 最後は少し角度を変えて、散歩する時間帯を夜から朝に置き換えるプランです。大前提として、運動する時間帯はダイエット効果を左右する大きな要素にはなりません。日中は仕事や家事に追われ、「どうしても夜間にしか運動時間を作れない」という人も多いと思います。ただ、日光を浴びると体内で作られるビタミンDには、糖の吸収に関わるインスリン抵抗性を改善したり、食欲を抑制する「レプチン」というホルモンへの作用など、ダイエット効果を高める働きがあります。つまり、朝日を浴びながら散歩をすることは、「運動」と「ビタミンDの生成」という二つのメリットが得られる、一石二鳥のダイエットプランだと言えるのです。

 今回はダイエット効果が期待でき、一度は試す価値のある置き換えプランを紹介しました。すぐに実践できるものばかりなので、ぜひ明日から取り入れてください。繰り返しになりますが、単なるカロリーカットを目的とした置き換えダイエットは長続きしません。それに対して科学的根拠に基づき食材や行動を置き換える方法は、ダイエット生活をステップアップさせることができます。短期的に結果を求めるのではなく、小さな努力を積み重ねて、無理なく健康的にダイエットを成功させましょう。

(構成:加藤 徹)

AERA dot.より転載