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労働市場最前線Ⅱ

2013年シューカツ現場で注目される『試職』
入社後の不適応解消に一役買う可能性

岡崎仁美
【第8回】 2013年1月31日
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学生時代に仕事や職場を体験する「試職」、
就職環境の変化により多様化・拡大の兆し

 就職領域における2013年のトレンド予測、キーワードは『試職(シショク)』――。

 リクルートグループは2010年より毎年、住宅・旅行・進学・飲食・美容などの各事業領域におけるトレンド予測を発表している。

 就職領域のキーワードとした『試職(シショク)』とは、学生の就職先選びにおいて、その決断をする前に対象となる仕事や職場を試す行為を意味する。以前からも、アルバイトやインターンシップはこうした『試職(シショク)』の役割を一定程度果たしてきてはいるが、その機会が多様化・拡大する兆しが見られるのだ。

 試着、試飲、試乗、試聴……。消費行動においてはごく一般的な「決断前に試す行為」が、いよいよ就職の領域でも本格的に応用され始める。まずはこのムーブメントの背景を考察したい。

 『試職(シショク)』に挑戦する学生・企業の最大の願いは、就職におけるミスマッチの回避ではないだろうか。

 最初に学生側のミスマッチの要因について見てみよう。毎年、就職活動生から寄せられる悩みの1つに、「志望動機が書けません」というものがある。この「書けません」の対象は、エントリーシートなどの応募書類だ。

 本来は、応募行動を起こす機縁となるのが志望動機であり、「志望動機が書けない」という状況は矛盾していると言える。ところが実際は、応募書類の志望動機記入欄を前に頭を抱える学生は、決して特別な存在ではない。

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岡崎仁美

1993年4月、株式会社リクルート入社。関西人材総合営業部(企業の人材採用支援、教育サービスの提供)の営業担当後、転職情報誌『B-ing』関東版編集企画マネジャー・同誌副編集長、転職サイト『リクナビNEXT』編集長を経て、2007年11月『リクナビ』編集長に就任。


労働市場最前線Ⅱ

2011年1月からスタートし2012年7月まで続いた『ワークス研究所の労働市場「最前線」』の第2弾。新卒就職、非正規社員、シニア世代の再就業、労働法制……、日本労働市場には多くの課題があり、それは業種や規模の大小を問わず、すべての企業に関係する事だ。本連載ではリクルートワークス研究所の研究員のみならず、リクルートグループ内で「労働」に深く関わる識者からの、最新の労働市場分析や提言をお届けする。

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