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不機嫌な就活 辻太一朗

中学生レベルの国語・算数が人生を決める!?
テスト対策に奔走する学生、テストに頼る企業

辻太一朗 [大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)代表]
【第8回】 2013年2月6日
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 2月に入り、一部の企業が新卒採用の選考を始めています。

 大手企業では4月以降に選考を開始する会社が多いのですが、なかには2月頃より「本エントリー」といわれるような選考を受ける意思表明を示すエントリーを始める企業も数多くあります。この本エントリーをするためには、エントリーシート提出とテストを受けることが必須である企業も少なくありません。

 つまり、まだ面接が始まっている企業は多くありませんが、面接に行けるかどうかが決まるテストはすでに始まっているのです。ですから学生は、今の時期には面接へ進むためのテスト対策に相当な努力をしているわけです。書店をのぞいてみると、就職テスト対策用のコーナーがあり、テスト対策だけでも数十種類の本が出ています。

 ある本の表紙には、『必勝・就職試験!8割が落とされる「Webテスト」完全突破法 2014年度版』というような表記がありました。8割が落とされるかどうかは各会社によって違うでしょうが、学生にとってテスト対策は極めて重要なものなのです。

 そこで今回は、企業が選考にあたって実施するテストの実態についてお話したいと思います。

“驚きの対策”が続々
友人の名前で問題を取得する学生も

 テストには、主に3種類の受け方があります。各企業が会場で実施する紙面のテスト、テストセンターと呼ばれる採用関連企業の施設で受けるテスト、自宅等のパソコンで受けるWEB上のテストです。

 現在、採用関連企業各社がいろんなテストを販売しています。そのなかでも「SPI」、「玉手箱」という2種類の市販テストが良く使用されているようです。

 テストは、学生にとっては面接に進むことができるかどうかを決まる極めて重要なものです。当然のことながら学生間では、テストに関する噂とも事実とも取れる不明確な話題がよく話されています。例えば、以下のような話です。

・言語能力を測る試験では、長文の問題が出たら点数が高い証拠
(WEB上のテスト等は、正解するに従って次の問題が難しい問題に変わっていくため、どのような問題で終了したのかによって点数が変わります)
・数的能力を測るテストは「電車の問題」がでたら点数が高い証拠
・テストは「大学名」というフィルターを隠す為に使われている
・テストの点数によって入社後の配属が変わる
・性格診断テストには答えがある
・点数が高すぎても怪しまれる

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辻太一朗 [大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会(DSS)代表]

1984年に京都大学を卒業後、(株)リクルートに入社。人事部で採用活動を担当し、延1万人を超える学生を面接する。その後、採用コンサルティング&アウトソーシングを事業内容とする(株)アイジャストを設立。毎年100社以上の採用コンサルティングを手がける。2006年にリンクアンドモチベーションとの資本提携後、同社の役員を兼務。2010年にグロウスアイを設立し、企業・教育機関へのコンサルティング、就業力を高めるコンサルティングを展開。2011年、NPO法人「大学教育と就職活動のねじれを直し、大学生の就業力を向上させる会」を設立。著書に「面接官の本音シリーズ」、「採用力のある面接」、「就活革命」、「辻式 就職面接内定メソッド」などがある。「カンブリア宮殿」などの報道番組の出演経験あり。


不機嫌な就活 辻太一朗

学生が「就職難」にあえぐ昨今。企業側は「よい学生がいない」と嘆いている。このように学生と企業がすれ違うのは、学生の質の低下だけが理由ではない。「就職活動」そのものに問題があるためだ。この連載では、学生・企業・大学の三者の間で起こる就職活動にまつわる勘違い、ねじれを指摘していく。 

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