近著『夫婦で貯める1億円!』が好評な花輪陽子さんにお金の運用について伺いました。アベノミクス期待で株価が上がっていますが、一般人はどうしたらいいのでしょうか。

アベノミクスで資産運用も変わる!?

 最近の株価の上昇はすごいものがありますね。
 「アベノミクス」への期待から、11月上旬に約9000円だった日経平均株価は、1月末には約1万1000円と、2割以上上昇しています。

 今は外国人投資家や機関投資家、熱心な個人投資家が中心になって株を売買しているようですが、自民党の政権公約どおりに「デフレ・円高対策」が進めば、一般の個人の資産運用もインフレを意識した戦略に変えていく必要があります。

 ちなみにデフレ経済では、現金、預金、債券で運用するのがよいと言われています。

 デフレとは貨幣の価値が上がり、物の値段が下がる状態のことです。
 デフレでは、人はお金をとっておこうと貯蓄しますから、お金と物の交換がにぶくなってしまいます。
 その結果、企業業績は悪化し、私たちの手取りも減るという悪循環に陥ってしまいます。

 また、業績が悪化すると、リストラされて失業したり、新規に採用されにくくなったりもします。
 こういう状況で、起業や転職をすることは合理的ではありません。デフレ下では、会社のなかに留まって、しっかりと実力をつけることが得策です。