『ゼルダの伝説』最新作に抱いた最初の違和感…それでも神ゲームと言い切れるワケ2021年3月、渋谷 Photo:SOPA Images/gettyimages

それほどゲームをしない人にも、『ゼルダの伝説』の人気は伝わっているのではないか。SNSでは「ゼルダ休み」「ゲーム休暇」がトレンド入りするほどの盛り上がりだった。ゲーム好きおじさんである筆者がプレーした感想をお伝えしたい。(フリーライター 武藤弘樹)

ついに発売
全世界待望の『ゼルダの伝説』最新作

 人気ゲーム『ゼルダの伝説』のシリーズの最新作、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(以下『ティアキン』)が5月12日に発売された。発売後3日間で、全世界で1000万本という好調な初動売り上げを記録し、Twitterでは「ゼルダ休み」「ゲーム休暇」がトレンド入りしたそうである。
 
 とにかく発売前から異常なほど注目されてきた作品だったので、発売後ロケットスタートを切ることは想定の範囲内であった。

 問題はここからである。話題性や注目度の高さは当初からわかっていたようなもので、いよいよ今後、作品の真価が問われていくことになる。

 人付き合いを排して時間をゲームに全振りしているおじさんゲーマーの筆者も、早速プレーを始めた。期待値の高い『ティアキン』であったが、早速始めたところ一つの懸念が浮かび上がった。その「懸念」が何だったのか、そして真摯(しんし)に向き合った結果「神ゲーム」と確信した理由を個人的な所感を交えてお伝えしたい。