生保・損保・代理店の正念場#1Photo:PIXTA

保険と新NISAで迷ったら、何から検討すればいいか。新NISAの盛り上がりに影響され、よく考えずに保険を解約しようとする人も出始めているが、後で痛い目に遭うとファイナンシャルプランナーは口をそろえる。そこで、特集『生保・損保・代理店の正念場』(全31回)の#1では、迷ったら思い出したい三つの原則をまとめた。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)

保険か新NISAか?
押さえるべき3原則

「新NISA(少額投資非課税制度)を始めたいがために、何も考えずに生命保険を解約しようとする人が増えています」

 何人かのファイナンシャルプランナー(FP)は、そう言って苦笑いを浮かべる。

 保険と新NISAに限らず、金融商品はそれぞれの役割と特徴を踏まえ、目的に合わせて選ぶべきものだ。どれか一つに資金を振り向けることは、資産運用の鉄則から外れる。

 当たり前のことだが、新NISAには資産が減るリスクがある。お金のプロであるFPにとって、超基本的な考え方だ。

 では保険と新NISAで迷ったとき、具体的に何から検討を始めればよいか。次ページで、押さえるべき原則を三つにまとめた。誰でも順を追って考えれば、最適解に辿り着くはずだ。