パソコンの前に座る若いビジネスマン写真はイメージです Photo:PIXTA

新入社員が配属されて数カ月。入社半年~1年は、新入社員のモチベーションが最も下がり、早期離職の危険が高い時期ということをご存じですか? 最近では、若手社員を大事に扱ったつもりが「ホワイトすぎて成長の機会がない」と早期退職してしまうケースも増えてきています。新入社員の早期退職を防ぐためには、何をしたらいいのでしょうか。人事のプロとして30年以上、新入社員を見てきた筆者が、配属後、半年以内に必要な三つの対策を紹介します。(フォー・ノーツ代表取締役社長・人事コンサルタント 西尾 太)

配属後、新入社員のモチベーションは
ダウンしているもの

 2023年も半分を過ぎた。今年入社した新入社員たちは現場に配属されて数カ月がたち、それぞれに頑張っている頃だろう。あなたの部署には、新入社員が配属されただろうか? 「うちの新入社員は職場にすっかりなじんで頑張っている」という人もいれば、「何を考えているのか、イマイチ分からない」と感じている人もいるのではないだろうか。

 多くの中小企業は、新入社員の受け入れに慣れておらず、教育制度も整っていない。結果、新入社員を放置して、早期退職につながる可能性がある。明らかにやる気がなさそうな新入社員だけでなく、ポジティブで結果を出しているように見える新入社員も、突然辞めてしまうことがあるのが難しいところだ。新人の早期退職を防ぐために、現場ではまず何をすべきなのか? 私は企業人事の担当として、新卒採用や新入社員導入研修、配属、配属後のフォローなどを何度も行ってきた。

 4月に入社した新入社員は、導入研修を受けて各部署に配属される。彼ら・彼女らを見ていると、総じて入社時がモチベーションのピークで、そこから徐々にダウンしていく。配属後は特にモチベーションの変動が大きいように思う。これには、いくつかの理由が考えられる。

 希望した配属先ではなかった、思ったように動けない、わからないことが多い、目の前のことに忙殺されて目的を見失う……。そして、なぜその会社に入ったのか、初心を忘れていく。