マガシークが中国アパレルECサイト「V+(ブイプラス)」内に開設した日本館は順調だという
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 急成長している中国のアパレル市場。なかでもECサイトの成長は著しく、日本のサイトも相次いで参入しているが、ここにきて逆の動きも出てきた。あまりの競争の激しさからZOZOTOWN(ゾゾタウン)のように撤退するケースも目立ってきたのだ。

 一方で、日本のアパレルECサイトで3位グループとされるマガシークは、2月28日に大手アパレルECサイト「京東商城(ジントン)」内に、日本館という名称で、日本のアパレルブランドを販売するサイトを立ち上げる。

 さらに3月には中国最大のショッピングECサイト「天猫商城(旧・淘宝商城=タオバオ)」にマガシークの旗艦店を出店する。

 取り扱うのは日本のアパレルブランドだ。現時点ではローリーズファーム、ワコール、マウジー、インタープラネット、ナイスクラップなど30強のブランドを予定しており、順次拡大していく。その後も4月末までに2-3サイトを追加オープンさせ、出店攻勢をかける。3年後には年間取扱量を50億円規模にまで拡大する計画だ。

 中国への進出は、昨年10月。VANCL社が運営するアパレルECサイト「V+(ブイプラス)」内に日本館を開設(http://mall.vjia.com/magaseek)。既に現地に倉庫を借りており、サイトの写真も自社で撮影している。

 中国に進出して、成功しているアパレルブランドといえば、ユニクロを筆頭に、オリーブ・デ・オリーブなど複数のブランドがある。ただしアパレルECサイトとなる話は別で、今のところ成功した企業はない。

 ゾゾタウンは1月末、中国の自社ECサイト「ZOZOTOWN CHINA」と、中国の天猫に出店していた店舗を閉鎖。若者女性向けアパレルECサイト「夢展望」も、昨年8月に閉鎖した。「相当な広告費をかけないと集客できない。単価は日本よりも安いが、集客コストは、日本並みではないか」(アパレルECサイト関係者)という激戦区で、日本勢も撤退に追い込まれているようだ。

 それでは後発組のマガシークに勝算はあるのだろうか。