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エコカー大戦争!

アメリカでハイブリッド車が
日本のようには売れない理由

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第143回】 2013年3月4日
著者・コラム紹介バックナンバー
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電動車の技術シンポジウムで
講演者が口々に「ペイバック」

 あれから1年――。

 今年のキーワードは「ペイバック」だった。

 EV(電気自動車)の急速充電方式の標準化で、「チャデモvsコンボ」戦争が表面化したのが、1年前。米カリフォルニア州サンディエゴで開催された、SAE(米自動車技術会)の「Hybrid & Electric Veheicle Technologies Symposium」だった(シンポジウムの模様は当連載バックナンバー参照)。

2013年SAE Hybrid and Electric Veheicle Technologies Symposiumの商品展示会場。唯一展示されていた車両は、米ベンチャー・フィスカー社の「カーマ」 Photo by Kenji Momota

 同シンポジウムが今年は同州内のディズニーランドの隣、アナハイム・ヒルトンホテルで2月19日~21日に行われた。GM、Ford、Chrysler、トヨタ、ホンダ、日産、三菱自動車、BMW、VW等の自動車メーカーの他、DOE(米エネルギー省)や同省管轄下の国立研究所、そしてZEV(ゼロエミッションヴィークル規制)法を策定するCARB(カリフォルニア州大気保全局)等による38の講演と、電池メーカーやサプライヤーによるパネルディスカッションが行われた。

 筆者としては“アメリカでの次の一手”の登場を期待をして参加したのだが、全体的に盛り上がりに欠けた。商品紹介的な内容の講演が多く、最新技術についての情報が乏しかった。

 そうしたなかで、多くの講演者が頻繁に使った言葉があった。

 それが「ペイバック(元を取る)」だ。

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桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


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