東大志望者の場合なら…

 たとえば、受験直前期の東大志望者の場合。共通テスト対策はひとしきり済んでおり、旧帝大のボーダーラインも越えている人が少なくないだろう。そういう人たちが「早慶理工の方が難しい」と考えたとしても、不自然ではない。

 一方、これから受験勉強を始める高校1年生であれば、話が変わってくる。旧帝大志望者はセンター試験に比べて難化した共通テストに備えて5教科7科目の勉強をしつつ、2次試験対策もこなさなければならないのだ。

 その点、最初から早慶理工を目指す受験生は、英数と理科2科目の勉強に特化し、早い段階から過去問対策にも集中することができる。そうしたケースでは、「旧帝はハードルが高い」という捉え方になるかもしれない。