ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
エコカー大戦争!

驚異の三輪車・トヨタの超小型モビリティ「i-ROAD」
発表現地ジュネーブで開発責任者に聞く

――超小型モビリティの可能性を探る旅③

桃田健史 [ジャーナリスト]
【第144回】 2013年3月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

驚きの車体構成、驚きの運動特性
前二輪にモーター内蔵の超小型EV

 まさか、三輪車とは!?
 ここまで、「リーン」する(車体が傾いて曲がる)とは!?
 ブース内での走行デモ(※)は、なんだかリアスライドして、ドリフト走行のように見える不思議な動きだ。

 2013年3月5日、スイス南部・ジュネーブモーターショー、プレスデー初日。例年通り、会場1階入口を入ってすぐに陣取ったトヨタ。今年は、ブース母屋のデザインを一新。折り紙がモチーフで、「The Wave」と呼ぶ。その「The Wave」の中から細い走行路が敷かれ、その先の円形展示に注目の1台がいた。

 正式名称は、「i-ROAD」だ。

トヨタ「i-ROAD」。リーン(傾いて曲がる)することを強調したディズプレイ Photo by Kenji Momota
前輪それぞれに定格出力2kwのインホイールモーター。制動装置はディスクブレーキ Photo by Kenji Momota
拡大画像表示

 ボディサイズは、全長x全幅x全高=2350×850×1445(mm)、ホイールベースが1700mm。これは、同3400×1480×2000(mm)が規定値の軽自動車の半分ほどだ。また、隣のルノーブースに展示された、日産「New Mobility コンセプト」の原型、ルノー「Twizy」と比べると、同車は「小型四輪車」に見え、「i-ROAD」は「大きなスクーター」に見える。

 「i-ROAD」のタイヤサイズは、前輪が軽自動車並の16インチ(80/80R/16)、後輪はスクーター並の10インチ(130/70R/10)。最低回転半径3.0m。空車重量300kg。駆動方式は前輪それぞれに定格出力2kwのインホイールモーター。電池はリチウムイオン二次電池搭載。電池容量や、リチウムイオン二次電池の種類は未公開。最高速度は45km/h、満充電での後続距離50km(30km/h定速走行を想定)とした。

※「i-ROAD」走行デモ動画を本記事の最後に掲載しています。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR


おすすめの本
おすすめの本
好評発売中!
「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の共存でビジネスモデルは混沌!トヨタ、ホンダ、日産、三菱など日本メーカーは世界で勝てるのか?年間飛行機移動時間が最も長い日本人自動車ジャーナリストが世界のエコカー事情を徹底取材。市場・インフラ、技術、政策、各社の戦略を詳細かつヴィヴィッドにレポート!

話題の記事

桃田健史 [ジャーナリスト]

日米を拠点に世界各国で自動車産業の動向を取材するジャーナリスト。インディ500、NASCARなど米国レースにレーサーとしても参戦。自動車雑誌に多数の連載を持つほか、「Automotive Technology」誌(日経BP社)でBRICs取材、日本テレビでレース中継番組の解説などを務める。1962年生まれ。著書「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」好評発売中


エコカー大戦争!

「エコカー=日本の独壇場」と思っているとすれば、それは大間違いだ。電気自動車、ハイブリッド車を巡る市場争奪戦はこれからが本番。日本は序盤戦を制したに過ぎない。世界規模の取材でエコカー大戦争の行方を探る。

「エコカー大戦争!」

⇒バックナンバー一覧