10枚なら2800円、20枚なら5600円、30枚なら8400円……といった具合だ。

 もちろん、ビールやチューハイなどの飲み物もあるので、こちらはそのつど足し算をするしかない。

 この方法を覚えておけば、自分も心置きなく飲み食いできるし、1万円に達するあたりで「そろそろ行くか」とさりげなくお開きにすることもできる。

 ただ、計算をしていることを感づかれるとセコい先輩と思われる可能性もあるので、勘定はあくまでも自分の頭の中で行いたい。

サービスエリアまでの時間を知るための基準の数字

 車で高速道路を走っているとき、お腹が空いてきて食事をしたくなったり、トイレに行きたくなったりして、次のサービスエリアまであと何分で到着するかが気になることがある。

 それを知る手がかりは、もちろん車の速度とサービスエリアまでの距離である。

 しかし、速度をもとにした計算はピンとこないし、おおまかな数字がつかみにくいものだ。これには理由がある。

 ふつう、数は「10進法」を基本に考えるものだ。ところがこれが時間になると、「60進法」がからんでくる。60進法は10進法より複雑に感じてしまうため、どうしても混乱しがちになるのだ。

 たとえば、高速道路を時速120kmで走っているとする。次のサービスエリアまで「あと48km」の表示が出ていたら、およそ何分かかるだろうか。

 この場合、基本になるのは「時速60kmで走っていると、1km走るのに1分かかる」ということである。これさえ覚えておけば、時間と距離の計算が簡単にできるようになる。

 この基本を応用すると、時速が120kmなら、1km走るのに30秒ですむということだ。2kmなら1分である。つまり、48kmの距離を走るには24分が必要だということになる。

 さらにおおまかな目安として、高速道路の場合、時速80~100kmであれば「距離を分に代えて、それより少なめ」で、一般道の場合、時速30kmであれば「距離のおよそ2倍」の時間がかかると覚えておくと便利だ。