ソニー・ホンダの逆襲#11Photo:Bloomberg/gettyimages

ソニーグループで今年4月、吉田憲一郎社長(現会長)から十時裕樹社長へ経営のバトンタッチが行われた。この交代劇は「既定路線」との見方が大勢を占める一方、関係者は口々に「ポスト十時の不在」を嘆く。取材を進めると、後継者となり得る50代幹部社員が浮かび上がってきた。特集『ソニー・ホンダの逆襲』(全18回)の#11では、関係者の声を取り上げながら、ソニー次期社長候補の顔触れを開陳する。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

ソニーがトップ交代で二巨頭体制に
早くも危惧される「ポスト十時」の不在

 今年4月、ソニーグループでトップ交代が行われた。2018年から社長を務めてきた吉田憲一郎氏が会長CEOとなり、副社長兼CFOだった十時裕樹氏がCFOを兼任する形で新社長に就任した。

 先々代の平井一夫社長と、その後を継いだ吉田氏を支えてきた十時氏がそのバトンを受け継ぐのは「既定路線」だったと、業界関係者は口をそろえる。

 十時社長は現在まだ50代で、当分の間は現体制が存続するとみられるが、関係者の間では、早くも十時氏の“次”をめぐって重大な懸念が持ち上がっている。「ポスト十時」となり得る50代以下の人材が育っていないというのだ。

 十時氏の後継者は、現在の役員の中から選ばれると考えるのが自然だろう。詳細は次ページで述べるが、その顔触れを見ると、年齢や現在の役職などから、次期社長になり得ない人物が大半だ。そのため、現状では、十時社長就任時のような「既定路線」が描けないのだ。

 では、「ポスト十時」の有力候補は誰なのか。取材を進めると、ソニーグループの役員ではない人物を含め、意外な名前が浮上してきた。次ページでは、ソニー次期社長の有力候補の顔ぶれを一挙公開するとともに、十時社長の後継者となり得る社員の実名を明かす。