これをTwitterでシェアしたら、ちょうど友人の投資家が見つけてくれて、後から連絡がきて「あそこ(イセ氏のnoteで知って)投資したよ」と。ツイートがきっかけで投資につながりました。

——ご自身が関わっているサービスではないですよね。

はい。完全にユーザーとしてのレビューです。もし仕事の目で見ていたら、僕が投資する視線で書いちゃいますよね。でもそうしたらフラットなレビューにならない。その証拠に、僕はここに投資できていない。

—— このケースは、noteやTwitterを掲示板的に使って知り合いにおしゃべりする感覚で使っているのがいいんでしょうね。届く人には届いたと。

140文字を使って、なぜそのサービスがいいのかを言語化するトレーニングをする

——Twitterがバズった例もありますよね。どういうことに気をつけていますか。

「ファストドクター」という救急往診サービスのレビューですね。これはバズることをちょっと狙いました。

このサービスが世の中に普及するのはとてもいいことなので、その視点でなるべくわかりやすく書いています。僕がTwitterで140文字で書く場合は、その企業やサービスが自分でもわかりやすく説明できるかを心がけていますね。

具体的なユースケースとそれに対するソリューション、その企業やサービスが社会的にどのような良い影響をもたらすか。ファストドクターを紹介する投稿では、それをエレベーターピッチ(数十秒程度の短時間でアイデアや事業をプレゼンする手法)みたいな感じで書いています。

——それはプロデューサー視点で、ということですか。

そうですね。

また起業家として心がけているのは、いいサービスが「なぜいいのか」を自分の中で言語化すること。このトレーニングを繰り返すことによって、事業アイデアが自分でまとめやすくなるんですよ。その練習にTwitterはすごくいいです。

やみくもに1日に20ツイートするのではなく、誰に何を届けるかを20回書く練習をすることが大事。いいものを届けるべき人に届ける練習です。マーケティングや広報の感覚に近いかもしれません。

——その感覚はいつからですか。

もともと分析が好きだったのだと思います。特にウェブサービスが好きというのが大きいですね。僕はユーザーが出会うサービスが好きなんです。SNSもそうですよね。

——自分が好きな方向性のサービスを自分の言葉でどのように紹介したら周りが乗ってくるかを練習している感じですか。

はい。140文字のプロトタイピングみたいな感じかな。例えば、自分が思う事業を140文字で書いてツイートする、それがウケるかどうかで、事業をやるかやらないかを決める、とか。