また、Twitterで反響ありそうだなと思ったら、noteに詳細を書いて記事をストックするという使い方をしています。
——Twitterを、その事業がウケるかどうか、感覚を調整するために使うという感じですね。
業界の人に知ってもらうならTwitterよりもFacebookが効く
——ビジネス向けの告知にはFacebookがいいと伺っています。
はい。前提として、僕はFacebookでは実際に会った人としか、つながっていないんです。ここ10年以上で、ビジネスセミナーやイベントなどで会ってきた人がたくさんいて、この人たちが自分の人脈の中で一番“濃い”。なのでウェブサービス業界の人に知ってもらおうと思ったらFacebookに投稿します。
例えば、オンライン動画配信サービス「Hulu」とコラボした「Huluとボケて」というキャンペーンの紹介はFacebookに投稿しました。
これはHuluの海外ドラマなどの公式素材を使ってボケられるというキャンペーンで、ウェブ業界の方が結構喜んでくれましたね。また、事業でIP(知的財産)を持っている方が「ボケて」とのコラボを申し出てくれるかもしれないですし。
——Facebookは、投稿にコメントがたくさんつくと友達に表示されやすくなる特徴がありますから、コメントされやすいコラボ企画には最適ですね。
SNSは多くの人に見てもらう感覚があると思いますが、僕は1人ひとりとつながろうと思って使っていることが多いです。
その業界の中で目立つのと、ユーザーの間で話題になるのは違う
——最初に、「届くべき人に届けばいい」とおっしゃっていましたね。とはいえ、新しくプロダクトをリリースしたときは人に言いたくなりませんか。
そうなんですよ。でも情報を伝えることには、メリットとデメリットがあるんです。
メリットは、ユーザーに直接刺さればそのサービスを使ってくれること。そして起業家としては、資金調達や採用に役立つという面があります。
一方で、どこまで伝えるかという問題もあります。なぜなら、いい事業やサービスであればあるほど模倣されやすいので。結果、競合がめちゃくちゃ増えてしまう。
なので、ユーザー間でバイラルを起こすのが一番いい使い方です。例えば、あるアプリがすごいよとなったら、ユーザーがリツイートしてくれたりnoteにレビューを書いてくれるというのが一番いい例。ですからユーザーが友達に教えたくなるようなコミュニケーション設計をします。BtoB領域であれば、業界の必要な人にだけに伝わるような情報設計をする。
誰にその情報を流したらいいかを設計するのが、たぶんSNSの使い方なんでしょうね。