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旅ノート・散歩ノートのつくりかた
【第2回】 2013年3月26日
著者・コラム紹介バックナンバー
奥野宣之

旅ノート・散歩ノートに集めた「あこがれ」から
自分のテーマが見えてくる

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旅や散歩を自分なりに記録しておきたい!そんな思いに応えるノートづくりのコツを、シリーズ累計50万部超『情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』を刊行したばかりの日本一の「ノート作家」奥野宣之氏が伝授する。発見に満ちた、もっと歩くのが楽しくなる「旅ノート」「散歩ノート」をつくってみよう。連載第2回は、第1段階である「旅の前」のノートづくり。

この記事は著者の新刊書籍の出版を記念して再掲載しています。
『情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]』奥野宣之・著
本体1400円+税/ダイヤモンド社

 

「行きたい場所」をノートに集める

 連載第2回では、「旅の前」のノートづくりを説明します。といっても、ジャーナリストのように、その土地のことをすべて調べ上げてから行こう、というのではありません。それよりはるかに重要なことは、行きたい場所や興味のあること、つまり自分の関心を日ごろからストックしておくことです。

 たとえば、雑誌に載っている写真を見て、「きれいな景色だな」と思ったら、それを切り抜いてノートに貼っておく。行楽に行ってきた人の話を聞いて興味を持ったら、その都市名をメモしておく。こういったことです。つまり、行くか行かないかは別にして、心を惹かれたものは、なんでもノートに入れていく。

 僕のノートには、地の果てのようなアラスカの荒野とか、エチオピアの崖の中にある教会といったものまで収録されています。そんな場所に行くの?と聞かれれば、「おそらく一生行かない」と答えます。しかし、行けるか行けないかといったことに囚われず、「あこがれの土地」をストックし、「行きたい場所」をノートに集めていくことには意味があると考えています。

「あこがれ」を集めた奥野氏のノート

 まず、「行きたい」という気持ちを、野放しにできるからです。時間がないとか、家族が許してくれないとか、「行けない理由」というのは無限にあります。だから「行けるか行けないか」で考えていると、どんどん「あこがれの土地」は減っていくことになります。最終的には、安全で交通の便のいいところしか残らないでしょう。そのうちに、「いいな」と思っても、「でも自分には行けない」と、行きたい感情を排除するようになってしまいます。

 反対に、「行くか行かないかはどうでもいい」「好きな土地や風景を集める」と決めれば、情報はどんどん集まります。インターネットを見ていても、映画を見ていても、本を読んでいても、「この自然公園、いいなあ」「このロケ地に行ってみたい」「この作家の故郷はどんなところなんだろう」という具合に、土地に興味を持つようになってきます。

 これには、旅の予定もないただの日常から、好奇心をフルに使う訓練をしておくという意味もあります。また、ノートに情報が蓄積することで、自分の好きなもの、好きな景色、好きな世界がわかってくるという効果もあるので、だんだん求める情報を集めるのもうまくなってきます。

 ノートに施設名や地名をメモしておくほか、その情報の出典をメモしたり、新聞記事や写真なども貼っておきます。こうすれば、「この星空がきれいだからここに行きたい」といった「動機」を頭の中にもしっかり刻み込むことができます。まずは、ノートを自分のあこがれの土地で埋め尽くすつもりでやってみましょう。

「行きたい」と思ったら、行ける・行けないとは別にまず貼っておく。
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奥野宣之

1981年大阪府生まれ。同志社大学文学部でジャーナリズムを学んだあと、出版社、新聞社の記者を経て『情報は1冊のノートにまとめなさい』で著作デビュー。独自の情報整理術や知的生産術がビジネスパーソンを中心に支持を集め、第2弾『読書は1冊のノートにまとめなさい』、第3弾『人生は1冊のノートにまとめなさい』と合わせたシリーズは累計50万部を超えるベストセラーとなった。ジャーナリストの経験を活かし、ウェブや雑誌のライターとして活動するかたわら“ノート本作家”として、メディア出演・講演などでも活躍中。仕事に活かせるノートや文具の活用法、本とより深く付き合うための読書法、人生を充実させるライフログの技術、旅行や行楽を楽しむための旅ノート・散歩ノートの技術など、活動の幅は広い。趣味は古墳めぐりと自然観察。ついでに写真撮影。仕事だけでなく家庭や趣味でもノートを使いこなすライフスタイルは、NHKやTBSでも放送され反響を集めた。その他著書は『旅ノート・散歩ノートのつくりかた』『知的生産ワークアウト』『「処方せん」的読書術』『新書3冊でできる「自分の考え」のつくり方』など多数。

 


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