クエスチョンマークを浮かべる男性たち写真はイメージです Photo:PIXTA

英語が話せるようになるための必須スキルでありながら、学校では教わらない「言い換え力」。このスキルを身に付けられるかどうかは、実は「日本語能力」にかかっている。留学や転勤など実際に英語圏で暮らさなくても、言い換え力を鍛える方法とは?【前後編の後編】(パラプライングリッシュ教材開発者 松尾光治)

>>前編『「勉強しても英語を話せない人」と「中学英語で話せる人」を分ける“たった1つの能力”とは?』から読む

日本語の言い換え力を高めて
英会話を上達する方法

 中学英語そこそこの構文力に高校レベルの基本単語を使い回し、言いたいことを要領良く相手に伝えている人もいる。そういう人が英語を話せている秘訣は何か?

 それは、言葉がとっさに思い浮かばない時に、手持ちの語彙や自分でマネージできるレベルの英文に言い換えて自己表現する力、つまり「言い換え力」を身に付けていることだ。

 言い換え力は、英語を話せるようになるための必須スキルでありながら、学校では教わらない。では、どうやって身に付けたらいいのだろう。

 オンライン英会話などで実践の場をとにかくたくさん設ければいいことは、記事の前編で解説した通りだ。さらに、そうした実践に加えて、「自主トレで加速的に言い換え力を伸ばす方法」を紹介しよう。

 それは、「日本語の言い換え練習をする」というトレーニングだ。

「え?そんな回りくどい方法?」と思う人もいるかもしれない。しかし、侮るなかれ。このトレーニングが絶大な効果を発揮する理由が二つある。次のページでは、実際に日本語を言い換えるトレーニング方の解説と、例題を2問、練習問題を9問用意した。Let's give it a try!