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「ミンツバーグ流マネジメントの勧め」 ~リフレクションとコミュニティを土台に組織力を向上する~

ヘンリー・ミンツバーグ教授 特別インタビュー
「米国型経営から本来の日本型経営へ回帰せよ。
失われた20年を脱するコミュニティづくりの精神」

【最終回】 2013年3月28日
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古典的な経営理論を批判する異色の経営学者、ヘンリー・ミンツバーグ教授。欧米ではピーター・ドラッカーと並び称される経営学の大家である。氏が考案した「リフレクション・ラウンドテーブル」(グローバルでの呼称は「コーチング・アワセルブズ」)は、自らの経験を題材にして実践と学びを融合させたミドルマネジャー向けの経験学習で、多くの国の企業で導入されている。

そのミンツバーグ教授が来日し、日本でコーチング・アワセルブズのファシリテーターを務めるコンサルティング会社・ジェイフィールが開催した「リフレクション・ラウンドテーブル スペシャルイベント【ミンツバーグ教授と語る】」に登場したのは、去る2月19日。当日は、企業の経営者・マネジャーらが多数参加し、教授が提唱する「コミュニティとして組織を再生する」をテーマに、組織の変革について、自由闊達な対話が行なわれた。

イベント後、インタビューに応じてくれたミンツバーグ教授に、元気を失った日本企業が復活するためにはどんなコミュニティづくりが必要かを、詳しく尋ねた。紳士的な立ち振る舞いが印象的な教授は、穏やかながらも力強い口調で、日本の進むべき方向性を指し示してくれた。(まとめ/ダイヤモンド・オンライン 小尾拓也、撮影/鈴木愛子)

(この記事は、株式会社ジェイフィール、ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー編集部、ダイヤモンド・オンライン編集部がミンツバーグ氏に対して行ったインタビューの内容を再構成し、イベント中に行われた氏のスピーチと質疑応答の内容で補足したものです)

コミュニティシップを大切にする
日本型経営が強い経済を支えてきた

――今回、日本企業の経営者やマネジャーたちに向けた組織変革プログラム「リフレクション・ラウンドテーブル」の特別セッションで来日されました。セッションを終えて、どんな感想を持ちましたか。

Henry Mintzberg(ヘンリー・ミンツバーグ)
1939年生まれ、カナダ・マギル大学経営大学院教授。伝統的経営論やMBA型の教育に異を唱える異色の経営学者で、故ピーター・ドラッカー氏と並び称される経営学の論客。「いいマネジャーは教室では生まれない」を信条とし、企業の現場を詳しく研究。「リフレクション・ラウンドテーブル」(グローバルでの呼称は「コーチング・アワセルブズ」)は、自らの経験を題材にして実践と学びを融合させたミドルマネジャー向けの経験学習で、多くの国の企業で導入されている。 主な著書に『マネジャーの仕事』『人間感覚のマネジメント』『戦略計画 創造的破壊の時代』『戦略サファリ』『MBAが会社を滅ぼす』『マネジャーの実像』など。
Photo by Aiko Suzuki

 期待通りの心地よいセッションとなりました。自分たちが進むべき道を熱心に考える日本企業の方々の姿勢に、感銘を受けました。私は以前から日本型経営のファンでした。コミュニティシップを大切にする日本型経営には非常に合理性があり、それが強い経済を支える柱になってきたと思います。

 しかし、「失われた20年」と呼ばれる経済停滞により、今の日本には元気がないと言われます。日本で今、何が起きているのか。それをこの目で見て、皆さんのお話を聞き、私なりに考えてみたいと思いました。それが来日した大きな理由です。

――ミンツバーグ教授は、現在の日本経済が元気を失っている理由をどのように捉えていますか。

 かつて日本企業にはお互いを慮る文化がありました。しかし、先に述べた経済停滞の中で、コミュニケーションよりも利益を重視する風潮が広まった。そして米国型の成果主義が導入された結果、多くの社員は殻に閉じ籠って自分のことしか考えないようになり、コミュニティが崩れていったのです。

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「失われた20年」と呼ばれる経済停滞のなかで、日本の職場では「つながり力」が薄れている。現場のミドルマネジャーたちは、深い悩みを抱えている。そんななか、注目が高まりつつあるのが、経営学の大家であるヘンリー・ミンツバーグ教授が考案する経験学習プログラム「リフレクション・ラウンドテーブル」だ。経験を題材にして実践と学びを融合させた氏のプログラムは、多くの国の企業に導入されている。日本のマネジャーは、組織再生のためにどんなマネジメントを考えるべきか。経験学習の専門家たちが、ミンツバーグ流マネジメントを切り口に、「つながり力再生」の意義をとポイントを教える。

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